今日から7月に入りました。
もう既に勉強に取り組んでいる人、まだ勉強を開始してないけれど、そろそろスタートしようと心掛けている人、様々でしょう。
いずれにせよ、まだ半年以上本試験までありますから、合格レベルに達するまでに十分に時間は用意されています。
ただし、この時期から気を付けなければならないのは、自分を甘やかすこと、誤った見立てを持つことです。
みなさんは知的好奇心が高い方々でしょうから、そんなことはないでしょうが、中には本番までほとんど勉強しないまま、試験に挑む人が少なくないんです。
「まだ試験まで十分時間があるし、やる気が起きたらやればいいや」と、余裕を持ちながら、結局中途半端な学習量で受けて、散ってしまうのです。
なぜ時間がたっぷりあるのが分かっているのに、やらないのかと言ったら、「やる気が起きない、忙しい」と、精神的な問題が影響しているようですが、試験そのものを甘く見ている人もいるのです。
ネット上で、
社会福祉士は無勉で受かる。
一ヶ月あれば余裕で受かる。
福祉系最難関国家資格って言っても、30%弱も合格しているんだから、そんなに本気にならなくても受かるんだよ。
なんて書き込みを目にしますが、勉強にやる気が起きない時にそのようなフレーズを多々見れば、自分が勉強を辞める良い口実に使ってしまう危険が生じます。
私の友人が第24回試験に2度目の再受験しましたが、あと4点で落ちました。
本試験までやる気が起きずに、ほとんど手をつけないまま本番を迎えたとのことです。
彼は本試験の出来具合から不合格を確信していたようで、さほど落ち込んでいる様子がありませんでした。
しかしいざ自己採点が終わって惜しい結果だったからだか、次のようなことを言い残しました。
社会福祉士って仕事に絶対条件じゃないからさ、今一本気になれなかったんだよね。それでこの点数だから、本腰入れれば受かってたかも。
去年受けた介護福祉士は業務に直結してただけに勉強したから、7割得点できて受かったんだけどね。
次に、初めて受けた会社の同僚は、試験が終わった後の感想として、以下のようなことを放ちました。
受かるわけないじゃないですか(満面の笑み)
だって全く勉強しないで受けたんですよ。
今回は様子見が目的だったんですから。
あまりにも清々しくて、自信に満ちた言い方だったので、拍子抜けしたくらいのインパクトがありました。
二人の発言からわかるのは、「本試験は勉強をしっかりしないと受からない」という試験の真髄です。
ご存知の通り、第25回試験からは試験傾向が例年以上に複雑化して、合格率が19%を切る波乱の結果と
なりました。
第24回試験から合格率は下降して、出題形式が変化している点からも、もはや「社会福祉士は楽勝で受かる」という誤った見立てを持てるような時代は過ぎ去りました。