試験が終わってから1週間が経ちますが、今年は昨年度とは違った意味で、何とも言えない虚無感・絶望感に支配されている方々が多いのではないでしょうか。
小高塾のボーダー予想、赤マル福祉の平均点を見ると、昨年度よりも大幅に合格点が上昇する可能性が高くなっています。
加えて、例年のような解答割れの数を見ると、自己採点の精度そのものに自信を持てなくなるのも自然です。
ボーダー予想ライン上に位置している方にとってみれば、不安で合格発表日まで気が気でない心境は私自身も経験しているので想像できるのです。
ここで、少しでも気休めになればという思いから、私が受験した二年前の今頃と、合格発表日までどんな心境だったのかを数回に分けて綴っていきたいと思います。
150点中の90点以上を取ることはさほど難しくはないものだと見立てていた私でしたが、試験終了後の感覚は打って変ったものでした。
過去問一冊オンリーで約35日間の駆け込み勉強で本試験を迎えた私ですが、共通科目を筆頭に、全体の手ごたえはボロボロでした。
試験が終わった後のあの筆舌に尽くしがたい絶望感は今でもはっきりと覚えています。
自分の勉強法では通用しなかった。
不合格間違いなしだ。受験を応援してくれた職場の人間達にどう言い訳しよう。
過去問と同じ問題なんてほとんど出なかったじゃないか。
見たことがないような初見問題多すぎだよ。
なんで試験開始前に心を揺さぶるような問題文修正説明なんてするんだよ。
やり場のない虚しさで心が潰れそうになっていまいした。
試験が終わった後には、会場近くの居酒屋で、同じく受験をした同級生と「試験お疲れ様慰安会=残念会」を行いました。
問題集からの出題が少なすぎる。
あれで合格率30%弱なんて、どれだけ受験生のレベルが高いんだ。
お互いに試験に対する不平・不満は止まりませんでした。
帰宅後に、一縷の望みをかけて、けあサポ、赤マル福祉の解答速報で、自己採点を行いました。
3か月前に受験した宅建試験の後も、慣例のように必ず自己採点を行っていたため、スムーズに行えました。
午前科目の結果は、手ごたえ通り壊滅的でしたが、幸いなことに0点科目は一切ありませんでした。
幸いなことに、この年は機関ごとの解答割れが少なかった上に、各科目最低2点以上キープできていたために、0点科目の心配はなくなりました。
「もしかしたら専門科目の出来次第では挽回できるかもしれない」
俄然期待が高まった私は、勢いで専門科目も採点したところ、共通と合わせて、第23回の合格点である81点を超える自己採点結果になりました。
ただし、まさかの1点科目が1つあったため、不安は残されました。
なんとか80点を突破した自己採点結果ですが、合格ライン基準の6割(90点)には届いていなかったので、自分がボーダー上にいることには変わりありませんでした。
冒頭に記したように、私が90点以上出すことがそれほど難しくはないと予想していた理由は、事前に受験した宅建試験の合格ラインが7割であるということと、さらに前に受けた漢検準1級試験の合格ラインが8割であったことを踏まえると、実にハードルが低いと感じたからです。
でも、あれだけ大量かつ奇問・長文が入り混じった問題の前に、当初の目標を達成することは出来なかったのです。
過去のデータを見たところ、87点が合格ラインだった回もあり、(第20回)油断大敵でした。
しかしも、よくよく調べてみると、「不適切問題」というものが存在するようでした。
私はこの時に「社会福祉士試験における不適切問題」という言葉を初めて知りました。
実は2011年10月に私が受けた宅建受験でも、前代未聞の問題文の誤植による没問題が発生したわけですが、社会福祉士試験では頻繁にあるようです。
受験終了後から、不適切問題の議論がネット上に広がるようになりました。
自己採点が終わった後に、共に受けた同級生達数人に連絡を取ってみると、みな「あれだけできなかった」とぼやいていたのに、90点超え(中には100点超えもいた)という余裕の声を聴かされたので、ボーダー上にいる私だけ置いてきぼりになった気分でした。
私を含めてみんな社会人学生でしたが、みんな陰で努力している実態を知らされました。
合格内定組の友人達は、トドメめの一発を残してくれました。
「3月の合格発表の後は、合格祝勝会をやろうね!」
私の場合は万が一の結果があるので、同級生達の勇姿を知って、ただただプレッシャーが増しました。
続く