多年受験の末に宅建試験合格を勝ち取ったMさんの話【後編】
試験当日、自己採点は31点。
そのときは、「落ちた!」と思いました。
転記ミスを3つして、絶望的な中での採点でした。
あとでもう1度採点すると、〇の数を数え間違え、32点だったとわかりました。
それでも、もちろん落ちたと思っていました。
それから毎日、宅建合格ライン情報を集める毎日。
2ちゃんや宅建ブログを1日に何度も何度も閲覧して、サンプル平均点が出るたびに、徐々に予想合格ラインが下がっていくのを見て、「どうか32点になりますように・・・・・・」と、毎日祈っていました。
毎日宅建のことしか考えられず、見た目もぼろぼろ。
試験当日から2~3週間ほどは、毎日合格点が33点で落ちたという夢を毎日見ていました。
いよいよ合格発表というとき、私は落ちる覚悟ができておらず、この1か月半も廃人だったのに、さらに落ちるということが怖くてたまりませんでした。
0時過ぎに、合格点だけが出ることはわかっていましたが、私は見ずに床に入り、眠れぬ夜を過ごしていました。
誰か連絡してくるかな?
と思い、携帯を音にしていたら、6時台に宅建を受けていない知り合いから、
「33点って合格ラインが出てるみたいだよ」
とメールがきました。
ほら、やっぱり。
わかっていたことじゃん。
それでも、1週間前、合格する夢を見ていたのです。
夢の中で、「夢じゃないよね!?夢じゃないよね!?」って何度も何度も確認したのに、起きてしまった。
あのときのがっかりした感じは今でもはっきり覚えています。
はあ、これからどうやって生きていこう。
すべてが灰色に見えるなか、会社へ向かいました。
不合格を目の当たりにするのは、帰宅してポストをあけたときと自分の中で決めていました。
会社にいる間は何も見ない。
しかし、11時ごろ、いくつか見ていた宅建ブログにて、
この年の割れ問だった問5の正式解答が「3」又は「4」になりました。
わたしの解答は、4。
複数正解は噂されてたけど、まったく期待しなかった。
でも、もしや!もしや!
ふるえながら、受験票を取り出し、自分の番号を確認しました。
「あった・・・・・・」
その瞬間涙があふれました。
隣にいた栄養士の資格を持っている女性が一緒に喜んでくれて、
「私が証人になります!」
と、再度一緒に番号を確認してくれました。
両親にも、泣きながら報告。
そしてお昼になると、塾で一緒だった自己採点36点の友達から、
「問5、複数正解になってるけどどうだった?私は受かってたよ!」と。
すぐに電話して報告したら、こっちもうれしくなるくらい喜んでくれました。
受験勉強をまともにしなかった私にとっては、今までの人生で味わったことのない貴重な成功体験となりました。
~~~ここまで~~~
私が社会福祉士として初めて働くことになった初日の夜の出来事です。
くたくたになって自宅に帰ってきた夜半に、Mさんからのこのメッセージが届きました。
一字一句からMさんの感情が伝わってきて、思わず疲れも吹き飛んで感動を覚えたのが昨日のことのようです。
もう1年以上も前のことですが、今回再び記事にまとめた今でも熱い気持ちがこみ上げてきます。
Mさんとはその後、宅建合格祝賀会を企画してお会いすることができました。
宅建に合格されたことで、今は新しい目標に向かって万進しています。
今、自己採点で不安な方も、蓋を開けてみなければ分かりません。
私やMさんのように、これまでの不安が歓喜に変わるように、イメージングを重ねて待ちましょう!
いよいよその時まで10日を切りました。
願!合格!
祈!80点台前半!