2月7日に公開した「このブログが立ち上がったわけ」記事でも触れていますが、拙ブログは、遡ること2012年の3月17日よりスタートしました。
今この記事をご覧になっている方の大半は、本試験終了前後からブログの存在を知ったのではないかと想像しています。
そこで、「そもそもこのブログ筆者って何者なのか」という疑問を持たれた方のために(いないかもしれませんが)、私の学生時代にさかのぼって振り返っていきたいと思います。
とりわけ、資格と勉強に関連するエピソードを綴ってまいります。
私はいわゆる優秀組と呼ばれる世界とは無縁の幼少時代を過ごしていました。
むしろ、落ちこぼれ組と評価されるカテゴリーに属する手前になるくらいの時期が続いてきました。
無知とコンプレックスの塊でした。
私は元来、勉強が嫌いで嫌いで仕方がありませんでした。
学校から課せられている学問の何が楽しいのか一切分からずに生活していました。
中学校時は、大の苦手の数学のテストでは、5点や15点といった結果が当たり前でした。
「証明」という分野の授業では、「こんなものを覚えて社会の何の役に立つのか」という疑念が知的好奇心を抑制して、ますます勉強そのもの自体を厭うようになりました。
通知表の成績も、数学はお情けで、「1」だけはもらっていませんでしたが、いつも5段階中の2でした。
当時、周りが通っているからという理由で、学習塾に通っていましたが、もちろんついて行けず、同級生の中でも成績は最下位でした。
英語のテストで3点(しかも、択一問題で運よく正解)を叩き出した挙句には、先生からも呆れられて見放されていました。
私は勉強が嫌いなわりには、プライドだけは高くて、私よりも成績が高い同級生を脇目に、「自分だって、やればできるはずなんだ」と、心の中で劣等感を抱えつつも、来るべき時に向けて闘志を常に燃やしていました。
まさに、当時の心境は、
「俺はまだ本気を出していないだけ」でした。
そんな私ですが、唯一誰にも負けないと自負していたことがありました。
小学校時代に結果が出ていたのは、漢字テストでした(学年1位でした)。
なぜだかわからないけれども、漢字だけは自発的に取り組めたのです。
中学校に進学した後も、初めての国語の授業で自己紹介をした時に、教師から、「漢字博士なんだよね」と、ビックリさせられる言葉をかけられました。
恐らく、小学校当時の功績が担任から引き継がれていたのでしょう。
背景から聴こえる「すごい!漢字博士なんだ」というクラスメイトの声から、恍惚を覚えました。
瞬く間に同級生の間で、「あいつは漢字がすごい出来るらしいぞ」という評判が広がりました。
しかしながら、井の中の蛙は、間もなくして初めての挫折を味わうことになります。
◆ 漢検3級唯一の不合格者
中学3年になって、国語の教師から、漢検の存在を初めて教えてもらいました。
中学卒業レベルは3級に該当していたため、小学5年時以来潜めていた漢字の実力を発揮する機会がきたと、ここぞとばかりにすぐに申し込みました。
本番は、5名の同級生達と、校内で団体受検しました。
私は、この日を迎えるにあたって、漢検の事前勉強は一切せずに臨みました。
かつての「漢字博士」の栄光が残っていたため、無勉でも十分に受かる自信がありました。
しかしながら、その結果は、衝撃的なものでした。
200点中100点あまりという散々な成績でした。
漢検は単なる読み書き問題だけではなく、正誤書き換え、四字熟語や対義語類義語など、総合分野から出題されるため、漢検問題集を使わずに受けたところで、太刀打ちできませんでした。
さらに、泣きっ面に蜂の結果を知ることになります。
私以外の受検者4名が全員合格したのです。
彼らは、中間・期末テストの成績が、毎回学年で20番以内に入っている優秀組でした。
件の小5の漢字テストで、私の次に漢字の成績が良かった2番目の女子も合格していて、すっかり形成逆転しました。
私は、当時全体の成績は学年で中位くらいだったものの、唯一、かつての栄光である漢字博士の称号によって、漢字能力だけはプライドを保ってきたわけですが、すっかり有名無実になってしまいました。
まさに「アリとキリギリス」を実体験で痛感したような気分でした。
それ以来、しばらくは打って変わって、漢字に対して逃げ腰になってしまいました。
蓋をしていた過去を開くようになったのは、その出来事から7年が経った大学3年次のことです。
就職活動を俄然意識するようになった年でした。
「このままでは何もないまま大学生活を終えてしまう。てっとり早く結果を残せるものは何だろう」と、模索していた時に、「漢検」が思いつきました。
私が小学時代唯一といっていいほど、勉強面で結果を出せていたのが漢字だったのを思い出したのです。
かつて3級を無勉で受けて自分だけ結果が出ないという忘れがたい過去がフラッシュバックしましたが、時を経て、今の自分ならば挽回できるのではないかという思いが強くなりました。
何かに駆り立てるかのように、漢検2級に取り組み始めました。
試験のために、一か月以上継続して勉強したことは皆無でしたが、私にとっては漢検2級のチャレンジが初めての取り組みだったのです。
漢検と聞くと、
「漢検なんて、中高生だって受かる趣味系の検定試験だし。資格と言えるほどの価値はないじゃん」
と感じられる方は多いようです。
私にとっては、誰でも気軽に受けられるほどメジャーでとっつきやすいからこそ、資格試験の入門としてはもってこいだったのです。
一昨年の社会福祉士試験をリベンジ合格された方で、介護福祉士試験を合格してから社会福祉士に再チャレンジして受かったという道筋を経た方がいらっしゃいました。
自分のできる範囲で、ステップアップを踏んでから目標達成を実現できる道もあるのです。
漢検2級からのスタート。
ここから社会福祉士合格へと紡ぐ私の資格道が動き始めました。