何度覚えようとしてもなかなか覚えられない焦りから、開始早々のこの時期にやる気をなくしている受験生もいるかもしれません。
社会福祉士勉強中の私はそうでした。
文字の羅列を暗記しようとしても、次の回に復習した時は、すっかり忘れているんです。
基本的にはその繰り返しでした。
いくら制度やサービス内容、人物名やアプローチ技法を生暗記しようとしても、どんなものかのイメージが浮かばないと、すんなり頭に入らないものです。
しかし、私には残された時間は限られていたので、立ち止まっている余裕がありませんでした。
そこで、私は苦肉の策として、無理やり身近な物に関連付けて覚えるようにしました。
具体例を挙げると、
◆ハミルトン=バドミントン+晴海(東京にある地名)=自我心理学(自分らしさ)
◆ソロモン=ガンダムに出てくる宇宙要塞コンペイトウが、エンパワメント論を書く。
◆ハートマン=熱いハートをもつ男で、クライエントと対等な関係を築いてともに課題に取り組むことがエンパワメントにつながると主張。
◆ドナベディアン=鍋が好きなインディアンは、ヘルスケアの質を、結果、活動、構造の3つの視点で見ていた。
◆ピアカウンセリング=ピュアなハートを持った仲間同士の相談活動。
傍から見れば、
「無理やりこじつけていて、そんなんで覚えられるのかよ」
と、訝しげに思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に効果はありました。
単に活字を記憶しようとしても、なかなかスムーズに入らないものですが、ショートストーリーを作って、結びつけることで、断然脳への定着率が上がりました。
そして、暗記作業に伴う苦痛感が軽減される感覚が芽生えました。
原型をアレンジした、オリジナルな暗記法は、効果てきめんです。
少なくとも、闇雲に教材をインプットしようとするやり方よりは。
「エピソード記憶」という有名な心理学用語がありますが、勉強法においても、自分の記憶や、実体験に結び付けて覚える作業は、確かな効果があります。
私の場合は時間が残されていなかったので行いませんでしたが、余裕がある方は、インターネットを活用して、分かりにくいキーワードを調べつくしてみるのも、斬新な覚え方かもしれません。
人物をイメージ(画像)検索をすれば、写真が出てきます。
例えば、エコマップは、画像やイラストで見たほうが一目瞭然でしょう。
文字と画像が合致することで、インプットしやすくなるかもしれません。
試験は自分との闘いがメインです。
自分が理解できていれば、どんな覚え方でも良いんですよね。
むしろオリジナルのインプット方法は、浸透しやすいので、苦しい時、迷った時ほどイチオシします。