問題集の解説を見ても、統計用語や調査用語がなかなか理解できずに苦戦されている方が目立ちました。
もちろん私自身も、「社会調査」科目の事前学習はとても苦手でした。
どのくらい苦手かというと、「現代社会と福祉」科目に次いでくらいです。
抽象的な専門用語が何度繰り返しても頭に入らず、悪戦苦闘していました。
試験終了後の赤マル福祉の統計データを見ても、社会調査の受験生の出来は良くはなかったと記憶しています。
例えば、「カイ2乗」といったキーワードも、具体的な意味や活用法はさっぱり分かりませんでした。
私の場合は、学習段階で試験まで残された時間がなかったので、割り切るようにしました。
割り切るとは、
・意味まで考えずに、反射的に覚えるようにする。
・全部の用語まで覚えずに、あくまでも過去問に載っている最低限のものに留める。
・図表を書いて覚えてみる
このようなやり方に留まりましたがが、蓋を開けてみると本試験では7点中6点を取ることができました。
これは事前学習とは打って変わった結果なので、驚きました。
なぜこのようなやり方で、何とかなったというと、0まず第24回試験では過去問に載っていたようなわずらわしい専門用語問題が一題くらいしか出なかったからです。
運やそれ以外の要素も影響していたと思います。
第24回は、事例問題から答えるような形式が多く、専門用語の意味を細部まで理解していなくても、文脈から最もらしい回答をイメージをして答えられるような問題が揃っていました。
近年ますますこの文脈から解釈して判断するというやり方は、試験のテクニックとして重要になってきています。
そのためには、この科目を完璧にしなくとも、他科目をこなして知識を膨らませておくことで、遠回りのように見えて後々で理解が捗るような結果につながることもあるのです。
もしもこの時期にどうしても覚えられないくらい苦戦していたら、とりあえず保留にしておいて、本番直前期に手をつけるのでも遅くはないと思います。