『ー頭のいい人だけが知っているーお金を稼ぐ読書術ー33歳で3億円をつくったインプット・アウトプット法ー』
株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役の午堂登紀雄氏の著作です。
筆者は、大学卒業後、就職できずに、ようやく見つけた就職先の会計事務所も1年で首になりました。
しかし、めげずに難関の米国公認会計士試験に1年半かけて合格した後に、外資系経営コンサルティング会社で勤務をこなしました。33歳になってわずか1年で、3億円の資産形成に成功しました。
本書では、読書の本質をつかむための着眼点、つまり賢い読み方についてのヒントを多数紹介してくれます。
そして、単なる趣味の読書という観点ではなく、ビジネスでお金を稼ぎ出すための有益な読書術に特化して解説しています。
また、本ができるまでのプロセス、出版業の裏側についても説明しているので、カラクリを学べるきっかけにもなります。
読解力を高めたい方、読書のやり方について深めたい方にはオススメです。
『「惜しい努力」で終わらせない思考法』 午堂登紀雄
「自分はこんなに努力しているのに、どうして結果だ出ないんだ」と、嘆いている方にヒントとなる考え方を示してくれています。
本書では、物事の本質を見極めて、惜しい努力から抜け出すための方法が散りばめられています。
勉強につまずいている人だけではなく、仕事にやりがいを感じられなくて、やる気を失っている人や、フリーター、派遣社員、ニートなどにまつわる諸問題の見方についても言及しています。
私が印象に残った部分は、第五章の「フリーターが日本を救う?」というトピックで、
つまらないと思えば、どんな仕事もつまらないですが、「どうすればもっと早くラクに確実にうまくいくんだろう?」と考えながら取り組むと、驚くほど学べるものです。<P184>
という記述です。
受験勉強における復習や、苦手科目を淡々とこなすのは苦痛が伴ったり、やる気が起きなくなるものですが、少しでも楽に取り組めるような発想を持って取り組むと、脳への定着率が大きく変化します。
本書を通して、物事の常識や生き方について考え直す良い材料になると思います。