宅建試験が終わって、まだまだ合格発表日まで時間がある中、今回から3回にわたって、私が初めて宅建試験を受けてから受かるまでの紆余曲折な受験体験談を綴ります。
宅建は誰でも受かる法律の登竜門的な国家資格
このようなフレーズを受験前に、私はどこかで何度か目にしていて、簡単に受かるモードになっていました。
「宅建はこんな自分でも受かる」
初めての受験前まで、この過信が絶えず私にもありました。
「社会福祉士試験と違って科目毎の足切りもないから、過去問を一周しておけば軽く受かるだろう」という、甘い見込みでした。
この楽観思考と自信はどこから発生していたのか。
それは、冒頭の「宅建、誰でも受かる簡単な資格」フレーズに加えて、自分自身の大卒の学歴+数々の資格を独学で取得してきた学習暦から、応用を利かせて、その流れで合格できるつもりでした。
結果は、想定外の惨敗ぶりです。
6割どころか、5割程度しか解けませんでした。
試験問題を開いてみて、民法はもちろんのこと、得点源の宅建業法すら、はじめて目にするような問題と選択肢の連続で、頭が真っ白になりました。
なんだこの問題の数々は!
知らないよ!
「今までのやり方(勉強法)が通用しない」
完全に計算が狂っていました。
自分のプライドが崩れ落ちた瞬間です。
こんなはずじゃなかった。
なにがいけなかったんだ。
宅建は、誰でも受かるレベルじゃなかったのか。
問題の運が悪かっただけなのか。
自問自答の連続の中、不合格の現実を認めることはできませんでした。
自己採点終了後に、いち早く不合格の現実に目の前が真っ青になった自分には、自分の勉強法のどこに問題があって、間違っていたのかを的確に分析できる冷静さはありませんでした。
続く