前回に引き続き、私が合格後に分析した「社会福祉士国家試験に一発で合格したわけ」を解説します。
今回は、「3.追いつめられていたこと」と「4.時間がなかったこと」について触れていきます。
追いつめられていたことや、時間がなかったことと聞くと、
「それって、合否に悪影響があるんじゃないの?」 と思われる方も少なくはないと思います。
しかしながら私の場合は、試験日まで残された時間がなくて、精神的に追いつめられていたことが合格へと駆り立てるモチベーションにつながりました。
学習を始めたのは12月中旬。最後のスクーリング授業に参加して、受験勉強に必死になっている同級生や、焦燥感に駆られている友人を傍目で見ていて、「そろそろ始動しないと不合格になる。付け焼刃の勉強で受かるほど社会福祉士国家試験は甘くない」と、初めて気付かされたのです。
加えて、講師が受験生に最後のエールとして、「記念受験で受ける気ならば、受験を辞めてください。そんな甘いものではありません」と、警鐘を鳴らしてきたことも、危機感が募る要因となりました。
もしもこのスクーリングに参加していなければ、なんちゃって勉強で臨んで不合格になっていたかもしれません。
試験日まで35日間、私には立ち止まる余裕と時間がなかったので、教科書は一切使わずに、過去問だけ潰す方法のみに絞りました。
結局、19科目を3周くらいしか回せませんでしたが、それでも、合格ライン目安の85点ほどの点数は残せました。
これは、次回に続く「運」も影響していたことは、間違いありません。
試験直前の1週間前になって、問題集に付属していた第23回本試験の共通問題を、腕試し代わりに解いてみましたが、自己採点結果がなんと4割くらいの出来でした。
しかも、0点科目が連続する始末。 想像以上にボロボロで頭が真っ白になりましたが、これがショック療法となって、本番までの数日間、一日8時間程度の最後の追い込みで本番を迎えました。
私が諦められない、逃げるわけにはいかなかった理由として、会社の同僚、上司みなさんの協力があって、受験を迎えられたからです。
約一か月間にわたる実習期間を、有給を使って休ませてもらうという行為は、社員の協力なしでは実現できませんでした。
私が社会福祉士受験に挑むことは、ほぼ全員が知っていたので、不合格という結果だけは残せないというプレッシャーが常にありました。 私の場合は、このプレッシャーと追いつめられ感がスパイスとなり、最後までモチベーションを切らさずに臨めました。