第二回は精神対話士についてです。
『対話で心をケアするスペシャリスト《精神対話士》の 人の話を「聴く」技術』
『対話で心をケアするスペシャリスト精神対話士の ほめる言葉』
この二冊の作品は、財団法人メンタルケア協会が編集をしています。
「傾聴」する技術、相手を「ほめる」言葉の具体例を示しています。
事例を元に、「こんな場面でどのように対応するのが適切か」という解決策やヒントも載っているため、書棚に置いておきたい内容になっています。
社会福祉士や看護士のような対人関係の職に就いている方だけでなく、日ごろ身近な人間関係を円滑に営んでいきたい方にもとても参考になる作品です。
「精神対話士」と聴くと、精神保健福祉士を彷彿とさせられるようなネーミングですね。
精神対話士は、医師のような医療行為や、精神科医、臨床心理士のような精神療法を用いることなく、あくまでも対等な立場で、会社(対話)を通して人の心のケアを行うメンタルケアのスペシャリストです。
アウトリーチが中心で、クライアントに対しては、真心を持って話を聴いて、心を受け止めながら対話をしているのが活動内容です。
この資格制度は、1993年に、慶應義塾大学医学部出身の医師たちが中心になって立ち上げられたそうです。
精神対話士になるためには、協会開催の「メンタルケア・スペシャリスト養成講座(基礎・実践課程)」を修了して、所定の試験に合格後に、協会と業務委託契約を締結すると、晴れて認定証が発行されるそうです。
2015年秋までの講座スケジュールはこちらから確認ください。
認定試験の合格率は、平均15%程度と、メンタル系の資格の中では相当難易度が高いです。
合格後に、派遣員として登録すると、全国からの要望に応じて、報酬を得られるようです。
モデル例としてクライアントが支払う費用は、1回80分6,425円だそうです。
詳しくは、公式サイトの精神対話士派遣から。
10年前に400万部を超える大ベストセラーになった『バカの壁 (新潮新書)』の著者としても知られている東京大学名誉教授の養老孟司さんが顧問を務めていらっしゃいます。