今回は、児童福祉に興味がある方への作品を紹介します。
私が読んだことがある「児童虐待」や「少年非行」「家庭崩壊」をテーマにしたコミックを紹介します。
1.『だから、僕は学校へ行く! (講談社文庫)』 乙武洋匡
先天性四肢切断(生まれつき両腕両脚がない)という障害→早稲田大学政治経済学部卒業→スポーツライター→小学校教諭→都教育委員、NPO法人グリーンバード新宿代表
乙武さんが小学校の教員を務めた経験をもとに執筆した小説もリリースされました。
『だいじょうぶ3組』
2013年3月23日(土)には、原作をもとにした映画『だいじょうぶ3組』が公開されました。
本人主演で、TOKIOの国分太一さんが補助教員役を務めています。
『ちいさいひと 青葉児童相談所物語 1』全6巻
新米の児童福祉司が主人公で、児童相談所が舞台の漫画です。
児童虐待の現状と、児相がいかに機能しているか等を扱った作品です。
2011年に日テレの番組「ドン★キホーテ」にて、児童相談所を舞台にしたコミカルなドラマが放送され、脚本の内容や演出が物議を呼んだ2014年「明日、ママがいない」で、児童相談所を知るきっかけになった方も少なくはないと思います。
この漫画は、児童虐待問題に真っ向から立ち向かって描かれているため、児童虐待の実情を理解することができます。
児童養護施設や行政の福祉職に興味がある方にはオススメの作品です。
関連作品として、以下の2冊があります。
『凍りついた瞳 (YOU漫画文庫)』
『昼の子供夜の子供―児童相談所物語』
『夜回り先生』全9巻
2012年4月に肝硬変のために亡くなった土田世紀さんが、水谷修さんの著書を原作にしてコミックを描きました。
水谷 修さんのプロフィールと経歴を簡単に説明したいと思います。
神奈川県横浜市生まれの児童福祉運動家であり、教育評論家としても評価を受けている。元夜間高校教諭。神奈川県立横浜翠嵐高等学校、上智大学文学部哲学科卒。
少年の非行や薬物依存問題に尽力し、5000人超の生徒と向き合っている。
夜間繁華街をパトロールすることから「夜回り先生」の異名を持つ。また自身もリストカッターであった過去がある。
リンパ腫によって余命が限られた中、昼は講演で全国を駆け回り、夕方から授業。夜間は夜回りや少年らからのメールの対応に追われる多忙な日々であったが、限られた余生を夜の世界に捕らわれてしまった子供たちを救うことに捧げるため、それまで接触を避けていたマスコミにも出演、救いを求める子供たちからの電話などの激増などで職場への迷惑などを考慮して教職を辞職した。
『夜回り先生 希望編 (IKKI COMIX)』
本の内容
宮城県で被災したリストカッター少女の成長、児童養護施設を応援する先生と赤井英和氏の友情、他全4編、すべて土田世紀渾身の描き下ろし。
震災後の日本に” 希望”を届けんとする夜回り先生からの最新メッセージ。