偏差値30台から一念発起してアメリカの名門校に進学した話
バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。 鈴木琢也
今年の10月6日に出版されました。
書店で目にしたので思わず手にとって眺めてみました。
表紙はモデルさんなので、『ビリギャル』 の二番煎じ本であるような印象を受けましたが、中身は異なっていました(家族の存在の大きさについては共通する点はあります)。
内容
中学からヤンキーになり、進学した高校は偏差値30台。卒業後はとび職になった。
自分の人生に満足していた。それなりに稼いで、それなりに楽しくやっていたから…
そんな自分を変えたのは、大嫌いだった父だった。
仕事で表彰される父の背中は、かっこよかった。
自分も、もっとやりがいのある一流の仕事がしたいと思った。
辞書の引き方すらわからないところから勉強をした。
何とか専門学校を出て営業マンになり、「できる人」と自分を比較して気がついた。
圧倒的な「学ぶ力」や「経験値」の違い…
それならば! と目指したのは、なんと世界No.1の公立カリフォルニア大学バークレー校。
元とび職の不良は、世界を代表する名門大学でどのように成長していったのか?
誰だって死ぬ気でやれば、人生を変えられる!
<Amazon説明文より>
現在鈴木さんは29歳で、日本のグロービス経営大学院で働いています。
教育関係の仕事に従事されているとのことです。
26歳の時に、猛勉強の末にアメリカの名門バークレーに編入学を果たされました。
毎日の勉強時間は10時間を下回ったことがなかったようです。
英語の勉強一つをとっても、高校時代まで真剣に勉強を重ねてこなかったので、英検5級の問題集から解き始めたようです。
今年バークレーを卒業されたばかりで、就職のために日本に帰国しました。
鈴木さんは「運の要素」についてインタビューで以下のように答えています。
「昔からの仲間と話しているときに、スゲー頑張ってるヤツとだけ話が合ったのが“運”の話だったんです。
運って絶対あるよね、でも運ってやり切った後に最終的に出てくるもんで、その手前で運のことを考えちゃうと絶対無理だよね、みたいな話でした。
僕も大学に入れるくらい努力した人の中から自分が選ばれたのは運だけど、その選ばれるところに乗るまでは死ぬ気で勉強しました。
とにかくそこまではやるしかなくて、その先は運だから、ダメだったら仕方ない。でも運が作用するまでは、死ぬ気でやるしかないんです」
「頭のいい人はみんな「努力家」なんです」――『バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。』鈴木琢也さんインタビュー【後編】」より
まさに運を努力の蓄積で味方につけた様子がうかがえます。
そして鈴木さんの今後の目標としてビジョンがあるのが「やり直しのきく社会を作ること」だそうです。
ご自身の半生を踏まえた上で、アメリカで学んだ経験を活かしつつ、5年後をめどに行動を起こされる計画があるようです。
その一端として、鈴木さんの生き方から明日への希望を見いだせるように本書が出版されました。
私もやり直しをキーワードにした活動を継続しているので、鈴木さんからは新しい視点から学ばせていただきました。