書いて覚える
見て覚える
この2点が中心ですが、
自分の声を録音して覚える
という、第三の学習方法があります。
音読して記憶するやり方は、私自身社会福祉士の受験勉強時に試してみましたが、問題文と正しい形をカセットレコーダーや、ICレコーダーに吹き込んで、耳で覚える方法は、想像以上に効果があるようです。
スロースピードよりも、早口で録音する方が、記憶が定着しやすいという声も挙がっています。
このやり方は、中卒・元暴走族の小林智仁さんが、宅建・行政書士受験において効果を実証しています。
ICレコーダーに正しい形を録音して、繰り返して聴いた後に、過去問を解いてみた感想を次のように語っています。
俺が実際に過去問を解きだしたのは、9月に入ってからだ。
遅い。遅すぎる。誰もがそう思うだろう。
本試験まであと40日ちょっとしかない。
実際に俺もそう思った。
だんだんと本試験が近づくにつれ、さすがに「本当に合格できるのか」という不安も募っていった。
しかし、過去問を解きだすとそれまで抱えていた不安は一気になくなった。
解けるのだ!すらすらと。
難解な法律用語の詳細な意味はわからなくても、選択肢のどこかどう間違っているのかがちゃんとわかるのだ。
「すごい、すごいぞ!」
俺は自分で自分をほめた。
同じ「正しいカタチ」を3回ずつ録音するという作業と、それを毎日とにかく聴きまくったことで、自然と俺の中に「間違い探しの正しい絵」が増えていったのだ。
俺は、「この方法で合格できる」と確信した。
『こんな俺でも宅建・行政書士試験に一発合格できた! 』小林智仁著 2010年発行 P84より引用
他にも、TACの学院長斎藤博明氏も、公認会計士受験時において、テープレコーダーに自分の声で吹き込んで脳にインプットさせた学習方法を明かしていました。
この作業は、とにかく時間と労力を求められるため、めんどくさがりやの人にはとっつきにくいやり方ですが、見返りは大きいようです。
車や電車での通勤・通学の移動中に、スキマ時間学習として駆使できるのも特徴です。
単語カードに重要キーワードを作って覚える方法などが一般的ですが、手作りで覚える学習方法ほど、脳に記憶されやすいという意見もあるように、作業過程においても学習効果があるのだと思われます。
ICレコーダーは下記で紹介しているように、4000円弱で購入できますし、簡易的な物は携帯電話や音楽プレイヤーにボイスレコーダー機能が搭載されていますから、一度試してみる価値があります。
何より、多くの受験生が試していない方法だからこそ、このやり方がマッチすれば、差がつくかもしれません。
『OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek 2GB 単4電池2本使用 ホワイト VN-7200』