「正しいものを二つ選べ」問題の登場です。
何の前触れもないようで、本番で混乱された方が大勢いらっしゃいました。
実は以前からこのような新出題形式を匂わせるようなソースがあったのです。
下記部分の③になります。
①将来的には絶対基準により評価を行うことを視野に、今後、問題の質の改善と難易度のさらなる安定化を図る努力を行いつつ、当面、問題の難易度による補正方法の改善について検討を行う必要がある。
② 一問一答形式の問題に簡潔な状況を付すことにより、状況に応じた判断力を問うことができる問題(以下「短文事例問題」という。)を出題するとともに、短文事例問題も含め、事例問題の出題数を増加すること。
③ 科目の特性に応じて、単に「○○は○○である」といった事実関係のみに言及する選択枝に留まらず、「○○の状況下において、○○となると、○○となる」といった知識の連続性や状況に応じた知識の活用力を問うことができる選択枝による問題を出題することを検討する必要がある。
四枝択一問題や五枝のうち2つの正答枝を選択させる「複数正答選択形式」による問題を出題することを検討する必要がある。
リンク元:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/kokka_shiken/dl/01.pdf
6月1日に発表された第29回試験第19回精神保健福祉士においても多肢選択形式が用意されることは発表されています。
そして、気になる合格ラインについてですが、将来的には絶対評価基準に進めていくようですが、今年度の試験においては従来の相対評価(6割基準難易度補正)であることも発表済みです。
もはや試験の定番となった二つ選べ問題ですが、当日やってしまいがちなのが、「一つしかマークしなかった」という見落としです。
たとえその一つが正解であっても、二つマークして二つ正解していないと、1点にはなりません。
当日は余裕がなくなってしまいがちですが、1点死守のためにも、問題文をしっかりと確認してください。
ちなみに、過去4年分の二つ選べ問題の出題数は下記の通りです。
第28回 共通科目 7問 専門科目 13問 計20問
第27回 共通科目 5問 専門科目 14問 計19問
第26回 共通科目 7問 専門科目 11問 計18問
第25回 共通科目 4問 専門科目 8問 計12問
年々出題数が増えているので、第29回試験で増加する可能性が考えられます。
毎年のように二つ選べ問題を1つしかマークせずに、合格発表日まで不安を抱え続ける方の声が届くので、今年度は他でもないみなさんがそうならないようにこれからも定期的にこの記事を出していきます。