う〜〜ん、う〜〜〜ん。
さっきから難しい顔をしてずっと唸ってるけど、何があったの?
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この前櫻家でゲットした薄皮たい焼きと厚焼きたい焼きのどっちをベスト・オブ・タイヤキにチョイスしようかずっと悩んでいるんだ。
公認タイヤキ師としてのお勤めなのかな?確かに甲乙つけがたいよね。
そうなんだよぉ〜、かれこれ24時間ノンストップで悩み続けてるよ。
前回の最後に公認タイヤキ師になってから今まで、絶えず答えが出ずに悩み続けてたのね。
義務感や使命感がボクを後押ししているからね。あらゆる角度から総合的に勘案して一つの結論を導き出そうとしているんだよ。
タイゴウくん、なんか急に精神年齢が20歳くらい上がったような口調になったね。私から見れば答えが決まらない時は直感や勢いで決めていいと思うけど。
そんなに簡単に白黒つけられるような話じゃないんだよ。何しろナンバーワンたい焼きを決めないと行けないから、主観だけじゃなくて客観的データや統計資料も集めないと最適な答えは出せないんだよ。
なんかわざと事を大げさにしているような気がするけれど、公認タイヤキ師のタイゴウくんにしか分からない世界なんでしょうね。
う〜〜〜ん、薄皮はスリムでかわいいし、厚焼きはぷっくらしててかわいいいし、どっちも魅力があるんだよな〜〜。
・・・・・・。
そう言えば試験の本番でも、選択肢1にしようか選択肢2にしようか最後まで絞りきれなくて苦しんでいる受験生も多いよね。
そうそう、TAKAさんも受験の時に何度か経験したことがあるって言ってた。
苦渋の決断で1を選んだとして、自己採点したら2だったという時ほど後悔とがっかりした思いに苛まれることはないって言ってたよね。
1点で合否が分かれる試験だからこそ、2分の1の確率で外れてしまった時のやるせなさは経験した人にしか分からないものだよね。
そうね。それでも試験というものは1つだけ正しい答えに絞らなければならない問題が多数待ち構えているから、こだわりすぎずにすぐに切り替えられるようにすることが大切ね。
ボクのベスト・オブ・タイヤキチョイスは時間制限がないからいくらでも悩めるけど、試験は時間が限られているからね。
ええ、気がついたら残り時間がほとんどなくて、ますますパニック状態になって散々な結果に終わってしまったなんてことになったら、後悔が残るからね。
2つのうち1つに絞りきれなかったらどうすればいいの?
さっきも言ったけれど、初めて選択肢を見た時に「これだ!」とピンと来た選択肢を選ぶことをオススメするわ。もしくは一旦その問題から離れて別の問題に進むことね。
直感と視点の切り替えってことだね。
そう。1問くらい間違えてもなんとかなるくらいの心の余裕を持っておくといいわ。迷わずに自信を持って解ける問題がその先に待っているものだから。
人生も一つのことにこだわりすぎるあまり大切なものを見失ってしまうっていうからね。「木を見て森を見ず」じゃないけれども。
タイゴウくん、人生について語れるってすごいね。ところで、本番で選択肢に迷わないようにするためにはとっておきの方法があるわ。
そんな千里眼のような秘策があるの?
特殊な技能じゃないわ。誰でも出来る反復学習よ。
えっTAKAさんがいつも繰り返し唱えていた言葉じゃない。
そう。そもそも2つのうち1つに絞れないっていうのは、知識があいまいになっているからってことが多いの。事前学習で定着させておけば、本番で戸惑うことも少なくなっているわ。
自己採点してみると、「あっ、この選択肢はテキストや問題集で見たことある」っていう経験はTAKAさんもよくあったって言ってたよね。
冷静になって見ると解けたはずの問題も多いっていう声もよく聴くよね。だからこそ何度も繰り返し覚えて確実に識別出来るようにしておくことが大切よ。
やることをやっておけば、どんな問題が待ち構えていてもタイジョウブだね。それでも戸惑ったら直感か次へ進むがキーワードだね。
そうよ。だからタイゴウくんもそれだけ悩んでもたい焼きを一つに絞れないのなら、そもそも1位を作らなくてもいいじゃないの?
確かにそうだね。それぞれ良さがあるのだから区別する必要はないもんね。わかっタイ。1位決めは諦めて、ボクも次の課題に切り替えることにするよ。
ちなみに、新しい課題って何なの?
名古屋にいる鯱兄貴と猫師匠にあげる土産を薄皮たい焼きにしようか、厚焼きたい焼きにしようか、平行して悩んでいたんだ。こっちも甲乙つけられなくてね。
・・・・・・・。一つに絞らないで2つ差し上げればいいのよ。
そうだっタイナンバーワンにこだわってたから、頭が固くなってタイ。もともと特別なオンリーワンにも絞らなくてもいいんだよね。大好きなたい焼きだから2つプレゼントすることにしよう♪♪
一件いや、二件落着ね。