これから勉強を始められる方や、まだスタートして日が浅い方にとっては、あまりにも勉強の量が膨大過ぎて、やる気が削がれている状態かもしれません。
同時に、「問題集やテキストは、完璧にマスターしなければならない」
という「全部覚えなければ受からない」という思考が強くなっている方もいらっしゃるかもしれません。
自分を律しながら根気強く取り組む姿勢は素晴らしいですが、「~しなければ受からない」という固定観念が植えつくと、事が上手く運ばない時に、モチベーションも低下して、効率が悪い勉強法に陥ってしまう畏れがあります。同時に、「問題集やテキストは、完璧にマスターしなければならない」
という「全部覚えなければ受からない」という思考が強くなっている方もいらっしゃるかもしれません。
合格するためには、相応の知識量は必須ですが、パーフェクトな学習量は必要ありません。
私も社会福祉士試験合格後に二桁の資格試験にチャレンジしてきましたが、完璧という形で本番に挑んたことはありません。
覚えたつもりでも忘れてしまっている問題が多々あり、問題集全体の7割〜8割くらいをインプットしたような状態で終結しています。
実際、一冊の問題集やテキストを全部インプットするのは、不可能といっていいでしょう。
仮に全てをマスターできたとしても、本試験で満点近く取れる保証もないのです。
なぜならば、本番では事前知識以外の要素として運やコンディションも絡んできますし、初見問題が待ち構えているからです。
合格を目指す上では、頻出度や重要度が高い項目を、とりこぼさないことが要になってきます。
150点中の6割以上(90点)取れれば合格です。
極端な話、60問不正解になっても合格は合格なのです。
中には、近年の合格点の高さから見て、90点じゃ不安要素が高いので、やっぱり完璧なくらい事前学習をしなければ、他の受験生に勝てないと戦々恐々としている方もいらっしゃるかもしれません。
では、100点(7割)目標というラインはいかがでしょうか。
100点取れれば合格圏内です。
6割合格から7割合格に目標ラインを変更したとしても、「完璧勉強法」は必要ありません。
何かを選ぶというのは何かを捨てなければなりませんが、合格のためにはパーフェクトヒューマンになる必要はないという余裕を持っておくと後々救われるところがあるでしょう。