勉強に取り組んでいる最中に陥りがちなことの一つとして、
「出来ない自分にがっかりして、勉強のモチベーションが下がってしまうこと」が挙げられます。
以前間違ってしまった問題を、復習の意味でもう1度解いてみたけれども、また間違えて不正解になってしまった。
以前は出来ていた問題を、今回はじめて間違えてしまった。
1度や2度ならば、「たまたま」の一言で済ませるかもしれませんが、3回くらい不正解が続いてしまうと、
「自分ってなんて物覚えが悪いのだろう」
「これじゃ落ちて当たり前だ」
「勉強の仕方が間違っているのではないか」
不安のスパイラルに支配されるようになります。
でも、これって私を含めて誰にでもある経験だと思います。
実は一回や二回復習をしたくらいで、完全に覚えられている方が稀なんですよね。
記憶は忘れるようになっていますので、たった数回繰り返しただけでは定着しないのです。
復習をして、間違えが続いて自分に嫌気が差しても、諦めないでください。
そこで目を逸らして、現実逃避してしまったら、不合格が間近になってしまいます。
本番では同じような論点の問題が出題された時に、マグレ正解など期待できないからです。
合格できた人はみな、そのような壁も乗り越えてきています。
何度も間違えてしまうということは、みなさんにとって重要なサインなのかもしれません。
数字を覚えるのが苦手。
人名や年号を覚えるのが苦手。
制度・サービス内容を覚えるのが苦手。
そのつまづきを克服できた暁には、また同じような壁が立ちふさがったとしても、自力で乗り越えられるでしょう。
私は社会福祉士試験の勉強時において、社会調査と現代社会分野が大の苦手でしたが、本番では過去問を解いていた時以上の成績を修めることができました。
また、宅建試験時では、法令上の制限という分野を覚えるのに、ひとしお苦戦しましたが、予想外なことに8割以上得点できました。
最後まで諦めなければ、本番でも実力を発揮できます。
反復学習の失敗を恐れずに、何度も何度も繰り返して確かな知識を固めていきましょう。