私は2年ほど前に、特別区の社会福祉協議会の職員採用試験を受けたことがありました。
なぜ、社会福祉協議会を受けたかというと、「福祉業界の中では給料が良いから」でした。収入面が一番の理由だったわけです。
準公務員とも言える福利厚生や給与に、当時の私が魅力を感じないわけがありませんでした。
しかし、その頃の私は、社会福祉士有資格者ではなく、児童福祉施設で数年働いたことがある職歴しかなかったため、非常勤職員としての採用口しか受けられませんでした。
常勤職員の場合は、社会福祉士が絶対条件に掲げられていましたが、非常勤職員は、福祉施設での経験があれば要件的にはOKでした。
運良く、そんな私の履歴でも書類選考は通ったものの、面接試験では厳しい洗礼が待っていました。
面接室には、6名くらいの職員だと思われる面接官が配置されており、私が椅子に座った後に聴かされた第一声は、次のよう言葉でした。
「まずはじめに申し上げますが、今回は相当数の応募者があった中、優秀者に絞って選ばせてもらいますので、頑張ってください」
励みになるどころか、問答無用でプレッシャーをプレゼントされたわけですが、例え非常勤といえど、多くの人間が望んでいる実態を知りました。
私は非常勤だとしても、実務経験を積めるので、将来社会福祉士取得後に常勤職員試験を受ける際に、有利になるだろうと目論んでいましたが、甘かったようです。
その後入学した母校の社会福祉士実習で、当初は地元の社会福祉協議会で実習させていただく予定だったのですが、諸事情によって、辞退することになりました。
また、大学にも、社会福祉協議会で実習された方や、ご両親が社会福祉士協議会で働いることから、就職を勧められて、目指している同級生もいました。
あいにく(?)社会福祉協議会に縁がなかった私ですが、最近の求人情報(首都圏)を見ていると、非常勤職員でも社会福祉士有資格者+実務経験を掲げている社協が目立ちます。
常勤職員を目指すならば、社会福祉士資格取得者は絶対条件の場所は多いので、社会福祉士国家試験突破は、将来社協を目指す方の登竜門になるでしょう。