私は8年前から単独で相談活動を行っていますが、最近相談者層の変化を感じています。
2年前までは、相談者の9割が10代後半から20代後半までの年齢層の女性が中心でしたが、最近いらっしゃる方の6割が男性です。
大学生~社会人まで年齢層は広いのですが、個別のケースをうかがっていると、男性の方々に浮き彫りになっている共通点があります。
それは、自分に自信を失っている方々が非常に多いということです。
会社や学校の人間関係で摩擦が生じていたり、誰かに否定されたりして、挫折を覚えて明日を見失っています。
悩みの背景にある競争社会の苛烈さや、弱者が生きにくい世の中になっている実態が伝わってきます。
中には、
今、自分がこんな惨めな人生を送っているのは、関わってきた人間のせいだ。
自分を否定してきた社会を許さない。
怨恨に支配されている方もいらっしゃいました。
そんな方々に対して、私は話を聴くことしかできませんが、何かを変えるためにはまずは自分が変わることが大切だと伝え続けています。
このご時世の影響で、一朝一夕で解決できない根が深いケースが際立っています。
実際に1年前くらいから、自分一人では限界を感じているケースも登場してきました。
一人で抱え込まずに、専門分野との連携・協働がいかに大切かがキーになっています。
SWを志す方は、心優しくて、慈愛に満ちた方が多いと思いますが、どうかそんな生き辛さを感じている方々の支えになってあげてください。