しばらく更新が遠のいていておまたせいたしました。
私自身年度の初めは本職がドタバタしておりまして、この週末のタイミングになりました。
今回は、かつて私が受検したある試験で不合格になった経験から、再起するまでの経緯をまとめました。
これから各種試験等で再起を図ろうとされている方の参考になれば幸いです。
「合格まであと1点」
大学生活最後のチャンスに受検した漢検準1級試験。
3月の結果は、サクラチルでした。
私が度々紹介している漢検準1級エピーソードですが、そこからどのように切り替えしたのかをまとめてみました。
大学生活に「これだけは頑張った」という形を残したかっただけに、これほどの悔しさと無念さが晴れることはありませんでした。
1回目は直近の試験に申し込んで勉強期間が4ヶ月弱しかなかったので、様子見をかねて受けたところ、7割である140点弱の点数でした。
短期間で思いの外取れたという気持ちもありましたが、そこから、150点、160点への底上げがいかに大変なことかをその後身を持って知ることとなりました。
最初の数週間はショックと悔しさでなかなか再スタートを切れませんでしたが、「ここまで来たらもう引けない」というふつふつと湧き上がる絶対合格への気持ちで圧倒的勉強を決意しました。
新たに公式の過去問題集を4冊購入し、試験日の段階で、私の中ではもうこれ以上できないというくらいの問題量をこなしてきた達成感がありました。
全体を通して100%にほぼ近いくらい得点できるくらい網羅しました。
これで落ちたらもう諦めても後悔はないというくらいの境地に達していました。
そして迎えた3度目の試験日。
満を持して試験問題を眺めると、思わず頭が真っ白になりそうになりました。
これまで一度も目にしたことがないような新出問題が並んでいたからです。
しょっぱなから動揺を隠しきれませんでしたが、ここで頓挫するわけには行けません。
背水の陣の私にとっては、絶対に負けられない戦いがそこにはありました。
全力を使い果たして満身創痍な私でしたが、自宅に帰ってきた後にすぐさま自己採点を行うと、なんとか合格ラインの8割は超えていました。
新出問題は半分くらいしか正解していませんでしたが、全体的には過去問のアレンジが大多数を占めていたので、総合点でカバー出来たわけです。
漢検はマークシート試験とは異なり、解答用紙に直接手書きで読みや漢字を記入するため、トメやハネまで正確に書けていないと問答無用で不正解にされるのですが、その点は心配していませんでした。
それは、これまで何度も漢検を受検してきた経験と、受検勉強の蓄積による自信からでした。
7月中旬、運命のインターネット合格発表の日です。
深呼吸をした後に、合否結果の右クリックを押すと、
漢検準1級合格おめでとうございます
という短すぎるけれども、1年前から渇望して思い描き続けた結末が瞬時に表示されました。
合格の喜びよりも、ようやく漢検受検から卒業できる安心感のようなものが勝っていたことを覚えています。
3度目の受検になると、合格しない方がおかしいし、ここまでやったんだから、絶対自分は合格できるという思い込みが習性になっていました。
不合格という現実はにわかには受け止めがたいですが、それまで努力を重ねてきた蓄積は消え去るものではありませんので、いかに気持ちを立て直すかで未来が変わってくるものです。
もしもこの記事をご覧になられているあなた様が何らかの理由で立ち止まっているところで、一歩踏み出そうかどうか迷われていたら、参考にしていただければ幸いです。