第3回目は「産業カウンセラー」です。
私もいつかは取得したいと思っている資格の一つです。
日経キャリアマガジンによる2015年度のお役立ち資格取得ランキング1にも選ばれています。
産業カウンセラーとは<wikiペディア及び公式ページより引用>
心理学的手法を用いて働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるよう援助する心理職資格である。
受験資格
1.4年制大学学部及び大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する学部又は専攻・課程を卒業した者
2.成年に達した者で、産業カウンセラー養成講座等(協会若しくは協会が他に委託して行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座又は協会がこれと同等以上の水準にあるものとして指定した講座)を修了した者
産業カウンセラー養成講座とは
日本産業カウンセラー協会が行う、産業カウンセリングの為の知識・技能を修得するための講座である。
■ 通学制度について 現在募集中
講習は理論学習が合計36時間+DVD視聴9時間程度。
演習実習が104時間、在宅研修(宿題)が約40時間、自主学習がDVD視聴で9時間程度で構成されている。
毎年4月から11月の7ヶ月間、昼間コースは主に土曜・日曜に合計約22回程度開講される。夜間コースは、38回程度。受講料は248400円。
■ 通信学習制度について
1年間、自宅学習を中心に、通算104時間(15~16日間程度)の実習に出席できる方及び満20歳以上の方が対象。
2016年度の例:2016(平成28)年11月1日~2017(平成29)年9月30日
2017年度の申込み受付は8月予定です。
合格率
2015年度の総合合格者数は3330名、総合合格率は69.5%。
私はこの資格取得を本気で目指そうとしたのが7年前です。
心理学部卒業ではないため、受験要件を得るための産業カウンセラー養成講座に申し込みましたが、あいにく職場のシフトの都合上、時間的に両立できないことが判明したため、キャンセルした経緯があります。
産業カウンセラーはいったん諦めて、社会福祉士取得に切り替えたのです。
なぜ産業カウンセラー養成講座に申し込んだかというと、プライベートで行っている相談業務の中で、専門知識の必要性を痛感しており、当時心理系資格の中では臨床心理士の次に定評があった産業カウンセラーに興味を持つようになりました。
後日紹介する心理相談員資格でも、産業カウンセラー有資格者がいらっしゃいました。
当時通っていたハローワークの職業相談担当者の名刺にも、「産業カウンセラー取得」の旨が書かれており、職員になるための条件の一つでもあったようです。
キャリアコンサルトか産業カウンセラーが掲げられていますね。
ハローワークの求人情報でも、都内では産業カウンセラーの有資格者求人が十数件ほどヒットしていました。
「臨床心理士または産業カウンセラー有資格者」という条件つきのカウンセラー業務です。
どれも雇用形態は正規職員ではなく、非正規職員ですが、有資格者の求人は一般企業でも広がっている印象があります。
ハローワーク求人情報から見る、カウンセラー求人数順で並べると、
臨床心理士>精神保健福祉士>産業カウンセラー
のような順でした。
※この時期に募集している4月1日からのハローワーク非常勤職員「求職者専門相談員」の応募要件として、社会福祉士有資格者を掲げている求人情報もありました。
産業カウンセラー有資格者であるハローワーク職業相談員の方がおっしゃっていましたが、養成講座では、徹底して傾聴のロールプレイを行うため、合わない人にはこの上なく辛いものの、カウンセリング技法の実践力を培うのにはもってこいとのことでした。
後に別の資格を取得するための講習でも産業カウンセラー取得者の方がいらっしゃいましたが、同じようなことを強調されておられました。
また、巷間ではそれほど多くはないようですが、社員の数が多くて経営的に余裕がある会社は、産業カウンセラースタッフを配置しているようです。
また、将来的にキャリア・コンサルタント資格を取得するにあたって、この産業カウンセラー取得者が協会が行うキャリア・コンサルティングの知識及び技能を修得するためのキャリア・コンサルタント特別講座(A)を修了した者というのが条件の一つとして掲げられているため、関連資格取得のための原点にもなります。
2011年にNHK教育テレビ放送されていた「産業カウンセラー 2011年10月 (資格☆はばたく) 」の中でも紹介されていました。
養成講座は、受講日によっては、申込み開始から数日も経たないうちに満員になっていて、締め切られたので、産業カウンセラーはビジネスマンや学生にとっても狙いやすくて、オススメの資格の一つなのでしょうね。
2016年4月開講の通学養成講座は、まだ募集中の部もあるようですので、興味がある方は、各都道府県産業カウンセラー支部のサイトをチェックしてみてください。
◆ 関連書籍
『産業カウンセリング入門(改訂版) 産業カウンセラーになりたい人のため』
『産業カウンセラーのすべてがわかる本』
『「心理系の仕事」を見つける本』
『産業カウンセラーが教える 「つぶれない働き方」の教科書』
『産業カウンセラーの目』 全国労働基準関係団体連合会
2010年に、創立50周年を迎えた社団法人日本産業カウンセラー協会。
会員は二万二千人を超えているようです。
本書では、産業カウンセラーがどのような活躍をしているのかの具体的な内容と、課題について書かれています。
一例を挙げると、
・ハローワークの就職支援アドバイザー
・地方公共団体のいじめ不登校相談室相談員
・社会保険労務士事務所で産業カウンセラーを活かしている特定社労士
・カウンセリングルームの産業カウンセラー
・ラジオディレクター
等の活動が紹介されています。
DV・不登校・うつ病・自殺・就職の躓き、過酷労働に苦しむ方に対して尽力している様子を学べます。