今回は、精神保健福祉士・社会福祉士試験以外にも共通するマークシート式筆記試験にまつわるテーマになります。
同じ解答が連続した時の心構えについて取り上げました。
「同じ番号が連続しているから、間違っているんじゃないか。でも、問題を見直しても、その解答以外に考えられないし・・・どうしよう」
私が以前受験した宅建士試験中に、同じ解答が4連続で続いたため、不安と恐怖に襲われました。
問34~43までが「1111224444」と、連番で続いたため、解答に自信が持てなくなったのです。
問題文と選択肢を見なおしてもその解答以外考えられないので、消し直す必要はなかったのですが、そこまで連続でゾロ目が続くと偶然とは思えなかったのです。
公式解答は、1111224414です(1問だけ間違っていました)。
これは宅建士試験だけの一例だけではなくて、マークシートの試験では、連続で同じ解答が続くという現象は必然的になっています。
最新の第32回社会福祉士試験の場合を例に上げると、同じ番号が続いた正答と、二セット連続(1313等)は以下の通りです。
問28、29
44
問36、37
55
問58 ※二つ選べ
13
問59、60
13
問61、62、63、64
5252
問69〜71
111
問74、75
44
問93、94
33
問106、107
22
問126、127、128、129
2211
問138、139
22
これだけの連続番号が発生しています。
解答に自信がないと、同じ番号が連続するだけで、「本当に合っているのだろうか」と、不安がよぎるものですが、
更に立て続くと、「こんな偶然が起こるはずがない」と裏を読みすぎて、本当は合っているのに、まるで不正解を選んでしまったような錯覚に陥ることがあるかもしれません。
そこで不安に負けずに、解答を変えるのは止めた方が良いでしょう。
解答の数字はあくまでも飾りにすぎず、肝心なのは選択肢の中身です。
製作者は、あえて連続正答やゾロ目で同じ番号を用意することで、受験者が自信を持って自分の解答を出せるか試しているのかもしれません。
「1点」で合否が左右するほど1点に重みがありますから、一時の不安や邪推に惑わされずに、自分の直感と、これまでの学習の蓄積として選んだ解答を信じて提出してくださいね。