「スランプ」という言葉は、受験生にとって切っても切り離せない問題ですよね。
18科目群もの膨大な科目量がそびえる社会福祉士試験もそうですし、専門知識を問われる精神保健福祉士試験でも、己の限界を感じる瞬間が訪れるかもしれません。
もう無理かもしれない・・・・・・
勉強を始めたばかりの頃は、とにかく覚えることの連続で、新しい知識を吸収する作業に徹すれば良いのですが、復習の量が増えれば増えるほどかったるくなったり、苦手科目に移ったとたんに、全く頭に入らずにやる気が削がれてしまうということも「あるある体験」です。
シチュエーションや時期は個々人によって異なるでしょうが、もしもスランプに陥ってしまった時に、どのように心を切り替えるのかが肝心になってきますよね。
やる気が起きないから、もう駄目だからと諦めてしまえばそれまでですが、勉強というものは順風満帆には運ばないものです。
むしろ、受験勉強はトントン拍子に進まずに、必ず「うまくいかない時期」「やる気がそがれる時期」が訪れると心得ておいたほうが、いざという時に動じずに済むものです。
そもそも蓄積された知識や学習歴がなければ、限界を感じる瞬間というものは湧かないもの。
その感情の背景には、頑張ってきた実績があるのです。
その段階まで来たら、合格の頂点が近づいている証です。
ここで敢えて目を背けずに立ち向かってみることで、限界突破できるかもしれません。
遠回りのように感じるかもしれませんが、一度得意分野を復習してみたり、社会福祉士や精神保健福祉士として第一線で活躍されている諸先輩を本や体験談で目にしてみることで、現状打開の突破口につながるかもしれません。
スランプは正しい努力を重ねてきた人間に訪れる試練の時期とも言い換えられるので、合格に辿り着く者は誰もが通ってきている道でもあります。
この経験は合格のためだけに留まらず、その先に待っている新しい社会生活においても活かせるようになります。
特に対人援助職は絶対的な正解が存在しないだけに、向き合えば向き合うほど「もう無理かも」「もう限界かも」と、支援の限界にぶち当たることも珍しくはありません。
受験勉強時代に培った忍耐力や継続する力、そして「諦めない」力を呼び起こすことで、限界突破できることもあるものです。
今のスランプを乗り越えると何年先にも役に立つ経験になると思えれば、少しは違う捉え方ができるかもしれません。