もうこれ以上書けない。もうネタがない。
何とか4年半以上続けられてきているこのブログにおいても、何度も限界を感じてきました。
そんな時に、今回紹介する本が私を奮い立たせてくれるのです。
『資格受験・合格する発想―限界を超えて努力するための心構え』 斎藤博明
資格の総合学校TACの学院長、代表取締役である斎藤博明氏が、TACの受講生から寄せられた悩み相談内容とアドバイスが掲載されている一冊です。
大学受験とは異なって、世間からは理解にしくい資格浪人に対しての考えや、資格取得後の進路設計など、資格受験にまつわるアドバイスが充実しています。ありそうでなかった資格試験のQ&A本です。
本書の構成は、
第一章 不合格でも落ち込まない発想
第二章 分岐点で迷わない発想
第三章 人生の試練に立ち向かう発想
第四章 恋愛の悩みを克服する発想
第五章 不安やプレッシャーに負けない発想
第六章 戦略的な学習法を身につける発想
第七章 合格のあとも前進する発想
となっており、各章の節々に「合格の法則」という、受験の鉄則コラムが添えられています。
TACは、創成期に公認会計士受験講座からスタートしているため、本誌に悩みを寄せている受験生の多くは、
公認会計士の受験生で占められています。
公認会計士試験は、司法試験に次ぐ最難関試験と言われている難易度だけに、多年受験に苦しんでいたり、結果が出ずに窮地に立たされている受験生からの辛らつな声が載っています。
「努力しても結果が出ない、どうすれば良いか」
「受験生に恋愛は禁物なのか」
「仕事と受験の両立は可能なのか」
「親の理解がないまま受験を突破できるのか」
「友達がいない」
このような相談文が本書の一例です。
これらの悩みに対して、学院長である斎藤氏が厳しくも、的確で温かみのあるメッセージを送っています。
恋愛、人間関係、仕事のストレス等にも悩みの題材に挙がっているため、自己啓発書としての効果も期待できます。
『ビジネスの論理―私はいつも限界に向き合い、格闘し、限界を超えて生きてきた。』 斎藤博明
ビジネスの論理―私はいつも限界に向き合い、格闘し、限界を超えて生きてきた。
- 作者: 斎藤博明
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 単行本
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「一体、ここまで勇ましいメッセージを受験生にかけられる斎藤氏はどんな人なんだろう?」という思いが強く芽生えたため、関連書を探したところ、ありました。
タイトルが「ビジネスの論理」とあるため、難いイメージがありますが、2005年に発売されたTAC学院長の斎藤博明氏の自叙伝です。
中学時代には、憧憬と尊敬の眼差しを持っていた手塚治虫のアシスタントになるために、虫プロに電話をかけて、手塚治虫本人に懇願するほど、行動力のある少年でした。
東北大学在学中、自分らしさを探求するために、キリスト教や仏教に教えを乞うたり、インドに一人旅をしながら生への本質を突き詰めていきます。
大卒後は、当時史上最強と評されていた新日鉄の内定を蹴って、先行き不透明な公認会計士受験に傾注します。
失恋や不合格といった人生の岐路を乗り越えながら、最強の自分に向上するために、努力を重ねてきました。
3時間の睡眠時間で、我武者羅に勉強し続けて勝ちにこだわり続けた結果、合格を手にすることができます。
そこから人生が好転し始めました。
世間の見る目は一変して、お見合いの依頼は殺到し、29歳の若さでTACの社長となりました。
それからTACを軌道に乗せていく過程が描かれています。
斎藤氏の軌跡を読むと、受験生に対して厳しくも筋の通ったアドバイスの背景を学べました。