JCDA、CC協議会ともに、国家資格キャリアコンサルタント試験合格者の内訳をみると、9割が養成講座受講生であることが分かります。
中には私のように実務経験者で、事情があって、ロールプレイ練習や対策講座を受けずに臨まれる予定の方もおられるかもしれません。
私が当時実務経験の裏付けで受験をしたいという動機で、基本ロープレ講座は受けずにイメトレ中心で臨んだのですが、実際に実務経験ベースで受験してみて、面接経験が3桁以上あったからこそ、初回でも臨機応変に対応できたとは振り返っています。
面接経験がほとんどない方で、会場型のロープレ対策講座以外の方法で、受験を検討されている方に向けて、私の過去の体験からおススメする実技面接対策を紹介したいと思います。
1.秘書検定準1級面接試験
国家資格キャリアコンサルタント試験同様年3回実施されています。
※ただし準一級以上は年2回で次回は2023年11月実施試験
受験制限はありませんので、どなたでもどの級からも受験できます。
準一級から二次試験で面接試験(ロールプレイ試験)が実施されます。
私が受検したのは10年以上前でしたが、当時の経験が今でも活きており、キャリコン面接試験時にも、「秘書検定準一級のロープレ面接を突破できたのだから何とかなる」と自己暗示をかけて臨んでいました。
秘書検定準一級のロープレ面接はキャリコン面接とは求められるものが異なりますが、初対面の試験官の前で、与えられた指示のもと、秘書として立ち居振る舞いを演じるという一連の行為はキャリコン面接時にも応用できました。
それは、キャリコン面接試験で求められる「態度」にも共通する面があり、初見でも物怖じしない鍛錬にもなっていました。
私の秘書検準一級面談記録
2. 日常生活の中で傾聴訓練を行う
実務やロープレ対策講座を受けないとそもそもロープレ対策をする機会がないと不安になる方もおられるかもしれませんが、日常を見渡すと、ロープレ訓練にもなれる場面が複数存在します。
身近なところで言うと、美容師さんや行きつけのお店のスタッフとの会話です。
キャリコン試験の場合、こちら側が話題を一方的に振るというよりも、いかに相手の話を引き出せるか、そして気づきを促せるかという点が重要ですので、意識的にオープン、クローズドクエスチョンを投げかけてみたり、「感情の部分」を引き出す訓練として対話をトライしてみるのも効果的かもしれません。
キャリコン面接試験とは求められるものが別物だと思われるかもしれませんが、相手は機械ではなくて、生身の人間同士で会話する点は共通しています。
顔なじみの方だけではなくて、普段面識が少ないスタッフさんと機会を持てれば、キャリコン面接スキルを意識的に展開させてみることで、本番にも通用できる応用力を身に付けられるきっかけになるかもしれません。
なぜならば、本試験も初めて会う人間で、どのような性格な方(発話量が多いのか少ないのか)は未知数だからです。
「そういう練習できる機会がない」というツッコミがきそうですので、もう一つの方法を紹介します。
それはこのネットの世界で見つけることです。
例えば、ちょっと特殊な例かもしれませんが、Twitterの機能で、「スペース」という世界がありまして、文字ではなくて音声を通じて参加者と交流できる世界が存在します。
趣味等のテーマ毎に部屋を設定できますので、Twitterを使っている方ならばどなたでも自分がホストとして作成もできますし、自分が参加者側になることも可能です。
キャリコン面接試験の場合は、話すことよりも傾聴が重視されます。
このスペースは顔が見えない分、参加者がどのタイミングで発言するのか、相手がどう感じているのか、想像力を駆使しながら展開することになりますので、考え、間をつかむ練習にもなります。
それは、特殊すぎるので使いにくいというツッコミがきそうですので、もっとハードルが低い別のサービスを紹介しますと、「ココナラ」というスキルの売買ができるポータルサイトで、キャリコン面接相手になってくれるサービスを提供しています。
有料になりますが、歴代の合格者の中でも利用者がいるようですし、基本一対一で、音声のやり取りですので、選択肢の一つとして紹介いたします。
※余談ですが、学科試験終了後試験会場の出入り口付近で、ZOOMでの面接対策講座のチラシを配布しているスタッフもいました。コロナ禍によってオンライン講座が大衆化していることを実感しました。
今後も別の方法などを見つけたり、知りましたら紹介いたします。