社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

社会福祉士国家試験、史上初の90点を超えた回には何があったのか。

 
今回の社会福祉士試験は、いとう総研分析を見ても、例年取りも難易度が下がったと評されているように、第34回試験のように合格基準の7割にあたる100点を超えるのではないかと言う点が注目されていますが、みなさんは社会福祉士試験歴史初90点を超えた回をご存知でしょうか。
 
 
6年前の第30回試験のことを想像されていると思われますが、実はそれ以前にも1回発生しているのです。
 
 
その回の合格点は、


91


6割基準を突破していました。

 

今から遡ること21年前の2003年、第15回試験時です。


合格率は31.4%でした。

 

試験開始以来最高水準の結果です。



合格点を開示したのはこの15回以降なので、公開後初の90点でした(14回以前に90点台があったかどうかまでは私は存じていません)。

 


合格率が30%を超えたのは過去に5回あり、第8回と第15回、第30回、34回、35回試験です。

 


一体全体、この年に何があったのか?

 



それほど問題の難易度が簡単すぎて、合格点が跳ね上がってしまったのか。

 

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その答えは先日記事にも取り上げた不適切問題の多さです。


第15回試験の合格発表日は平成15年3月31日でした。


この年は33452人が受験して、9800人が合格しました。


この時点では合格率は29.3%でした(その段階でも高いですが)。


では、どうして合格点と合格率がそこまで増加したのでしょうか。


不適切問題がなんと4問もあったのです。


この数は試験結果詳細を公開した第15回以降歴代最多とも言えます。


公的扶助論

問25 正答なし
問26 3及び4

児童福祉論

問104 正答なし
問107 正答なし


その結果全体の得点が上がって、90点を超える結果となりました。

ソース:第15回社会福祉士及び介護福祉士国家試験の合格発表について



更に衝撃は続きます。


翌月の4月25日に追加合格者の発表があったのです。


合格発表後に試験問題を見直した際に、なんと不適切問題が追加で3問も認められたのです。

老人福祉論

問81 正答なし
問82 正答なし
問83 1及び4


2つは全員加点となり、1つは複数正解という扱いになりました。

この処置によって、追加合格者が701名という結末になりました。


計7問もの不適切問題が出てしまった回でした。

 


合格基準点は変動のないものの、追加合格者によって合格率は31.4%になりました。

ソース:第15回社会福祉士及び介護福祉士国家試験の合格発表(追加)について


第31回試験のような追加合格は過去にも存在したのでした。

 

第14回試験までは合格点及び正答の公開はなかったので、この出来事がきっかけになったように推測させられます。


社会福祉士試験史上初(公開後)91点に終わった第15回にはこのような背景がありました。