これまでに、独学で社会福祉士合格を目指すことは十分に可能であることを再三お伝えしてきました。
しかしながら、肝心な勉強法を誤ってしまうと、何年経っても不合格に陥ってしまうスパイラルに突入してしまう危険性を含んでいることもお話ししてきました。
合格と不合格は、勉強法次第で紙一重なのです。
合格を目指す上でとても大切なことなので、今回もう一度記事にします。
私が「我流」という言葉の響きに妙なかっこよさを感じていたのは、宅建の初回受験時でした。
学習スタート時に、スクールに通うという選択肢もあったのですが、私は迷いなく我流の道を選びました。
私は我流で試験突破している自分の成功ビジョンを思い浮かべました。
当時の私は、「我流で最低限の費用で合格できるのが一番かっこいい」という固定観念があったのです。
市販テキストと基本書を買えば十分受かるし、安上がりで済むと思ったのです。
スクールは、十数万という高額な費用がかかって論外でしたし、資料取り寄せをしたユーキャンの通信講座も、数万円もの金額を支払う必要があったので、選択外でした。
なまじ漢検や秘書検に独学で合格していた実績によって、自分なりの勉強法に自信を持っていました。
この誤った見解がそもそもの失敗のもとでした。
勉強は、スタート時点での戦略が何より肝心なのです。
本質から外れて、間違った路線に突き進んだところで、一向にゴールは見えません。
私は、自己流の勉強で十分国家試験を相手に立ち向かえると過信していましたが、
いざ「不合格」という痛い目に遭って初めて、とんでもない誤解だったことに気付きました。
情報が全くない自分独りの閉ざされた世界で、ひたすら独学を進めてきました。
ただひらすら過去問を解いて答えを覚えていただけで、「分かったつもり」の錯覚に陥っていました。
道に迷っても、その都度自己判断しながら我流を続けてきた結果が不合格だったわけです。
無知ほど怖いものはありません。
変なプライドやこだわりを捨てて、まずは合格のために必要な型をマスターすることが大切です。
勉強の型が形成されてから初めて、自分なりの勉強法が生み出せるのです。
自分の間違いや誤りを認めるのは勇気が要ることですが、目を逸らしたままでは、いつまで
経っても合格が遠ざかってしまいます。
どんなに自分なりに努力をしていても、そのやり方が合格に辿りつくために必要な術で
なければ、結果が表れないのです。
合格するためには、思いこみや根拠のない自信は要りません。
理に適った戦略が必要不可欠なのです。