まだ本試験まで4ヶ月以上あるため、時期尚早なテーマかもしれませんが、先に知っていて損はないので、本番で大切な心がけについて私の実体験からお伝えいたします。
どれだけ学習を重ねたとしても、本試験問題では、初めて目にする「知ったこっちゃない」選択肢が並んでいます。
第30回試験は例年よりも基礎的な問題が揃っていたようですが、150問中未知の出題は必ずと良いほど登場します。
何これ?過去問に出たことないよ。
こんな統計問題知らないよ。
二つまで何とか絞れたけど、どっちを選んだらよいものか…
ただでさえ、時間的余裕がないのに、新出問題が次から次へと飛び込んでくると、焦りと不安からパニック状態に陥ってしまう可能性があるものです。
後になって冷静に見直してみれば解けるような基礎問題も取りこぼしてしまい、不合格に泣く人も少なくはないようです。
当の私も初見問題が連続したために、焦る気持ちから我を失いそうになりました。
帰宅後に、模範解答を見て自己採点している最中に、
なんでこんな基礎的な問題を間違えたんだ。
過去問から類似問題が出題されていたのに。
なんて、後悔の念に駆られたものです。
冷静さを失いそうになった私が、本番中に取った行動は、「切り替え・割り切り」でした。
私は、試験中に分からない問題が出たら、一旦保留にして、次の問題に進むように努めました。
1問のために、考えれば考えるほど堂々巡りして、時間を大幅にロスしてしまい、全問解けなくなる危険性があるからです。
「自分に限っては大丈夫だ」と、思い込みがちですが、いざ本番で解けない問題につまずくと、なんとしても解きたくなる意地が葛藤を生みました。
そのため、捨てる勇気に切り替えるのは大変でした。
たとえ数問逃しても、確実に解ける問題で一点ゲットできれば、合計で挽回することが可能です。
試験は、基礎問題さえ確実に解ければ合格できるように作られていますから。
よくあるケースですが、答えを二つくらいに絞った上で、最終判断に迷ったら、直感を信じて選んだ方が正当率も高いようです。
はじめて問題の選択肢を眺めてみて、「なんとなくこの肢の気がする」と感じて、とりあえず選んだら、合っていたなんて問題が数問ありました。
また、分からない問題は全部、「最初から決めていた数字を塗りつぶす」という、運任せの割り切り方で臨む受験生もいるようです。
今日のラッキーナンバーは「4」というように、試験前に決めておくわけです。
実際にそのやり方で合格された人も周りにいます。
分からない問題は、まぐれで当たれば儲けもの。
このような割り切ったスタンスで挑むと、他の解ける問題に集中できるし、時間の配分を増やせるメリットがあります。
本試験では、見たことがない問題がずらりと出題されるのが自然なので、その上で動揺せずに乗り切れる戦略を今から立てておくと、本領発揮しやすくなります。