スマートフォンなどのゲームにのめり込んで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が、国際的に「ゲーム障害」という疾患として認められました。
5月25日、世界保健機関(WHO)総会の委員会で決まりました。
疾患と認められることで、予防対策や治療法の開発などが進むとみられます。
WHOの国際疾病分類の約30年ぶりの改訂版「ICD―11」で、ギャンブル依存症などと同じ精神疾患に分類され、治療が必要な疾患として位置づけられました。
ICDは、日本など多くの国が死因や患者の統計、医療保険の支払いなどに使う病気やけがの分類。改訂版は2022年に発効します。
改訂版では、
・ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない
・日常の関心事や日々の活動よりゲームを優先
・日常生活に支障をきたしてもゲームを続ける
こうした状態が12カ月(重症ならより短期間)続くとゲーム障害と診断されるそうです。
平成23年7月に国内で初めて「ネット依存」の専門外来を開設した国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)。中山秀紀医長によると、ゲーム障害が疑われる患者の約8割が未成年で、大半が中高生。開設当初から通い続ける人もいるという。
ゲーム障害は、ゲームにのめり込むことで昼夜が逆転し、学校や会社に遅刻や欠勤を繰り返すなど、日常生活に重大な影響を及ぼす。成績や体力の低下を招くほか、親にゲームを止められて激高し、暴行するケースも見られる。
今年度の精神保健福祉士試験等にも反映される可能性もありますので、要チェックです。
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