ウカるんちゃん、今日で台風19号が発生してから一週間が経ったね。
先週の今頃は激しさがピークで、私たちは生まれて初めて近所の避難所で通り過ぎ去まで過ごしていたのよね。
ボク達は警戒レベル3の段階で決断して避難することにしたんだよね。
避難所は小学校の体育館だったけれども、14時の時点では15名ほどしかいなかったけれども、激しさが増すにつれて続々と住民が避難してきて、22時頃には満員に近くなっていたよね。
高齢者の方や、子ども連れの世帯や、障がい者がいらっしゃるご家庭等、たくさんの方々が静かに過ごされていたわよね。
ボク達の隣には、障がいを持っている児童がいて、「車!帰る!」って何度も叫んでいてご家族が宥めていたような場面もあったよね。
体育館の屋根は雨音が響くし、次々と携帯電話やスマートフォンに災害情報メッセージが届いていて、同じ着信音が体育館内でこだましていたから、不安が増幅している方も多かったと思うわ。
夜21時になって館内はほぼ消灯したけれども、寝ている人々はほとんどいなかったよね。ボク達も不安だったけれども、お年寄りの方々がずっとおしゃべりをしていた場面が印象的だったよ。
一人で佇んでいることほど不安なことはないからね。話し合うってことは、人と人とがつながっていられるってことだから、不安は和らいだのかもしれないわね。
ボク達は10時間ほどの滞在だったけれども、今もなお住むところを失って避難生活を余儀なくされている方もいるんだよね。
いざとなるとみな自分のことで精一杯になるのは自然だけれども、今回の経験で、困った時こそ他人とのつながりが欠かせないし、生かされているってことを実感したよ。
福祉というものを考えさせられる経験にもなったわよね。
これから防災意識を高めて行きながら人と人とのつながりもより大切にして行きましょうね。