第一印象ってインパクトが強いですよね。
後々になっても、最初に植え付けられた印象というのは簡単に拭えないものです。
第一印象次第で試験の出来が左右されるかもしれないと言われたら、対策が必要になってきますよね。
午前の共通科目「人体の構造と機能及び疾病」。
精神保健福祉士と社会福祉士試験の共通受験される方にとって、最初にそびえる科目です。
全部で7問もあるし、まさかこの科目で0点に陥ってしまい、不合格になることなんて、ないだろう。過去問でもそれなりに理解しているし♪
初めて受験される方は、このように楽観視されている方も少なくはないかもしれません。
ところが、第24回~第32回本試験の流れを見ると、この科目でメンタルをやられてしまった受験生の悲痛な声が多く存在するのです。
特に要注意なのが、第一問目です。
初っ端から「!?」という出題が目に飛び込むと、出鼻をくじかれたように、焦りに支配されてしまう危険性があるのです。
ちなみに、直近6年分として、まず第27回の問題は以下の通りになります。
問題1 人体の構造と機能に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
1 アルブミンは酸素の運搬にかかわる。
2 ヘモグロビンは感染の防御にかかわる。
3 平滑筋は随意的に収縮できる。
4 気管は食道の後方に位置する。
5 横隔膜は呼吸にかかわる。
※正解は5です。
第28回は以下の通りです。
問題 1 以下は,乳幼児期にみられる標準的な発達の特徴を示したものである。2 歳前後で始まるものはどれか。最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 あやすと笑うようになる。
2「アーアー」などの意味のない発声を始める。
3 意味のある単語を言い始める。
4 集団遊びの決まりごとを守れるようになる。
5 2 語文を言い始める。
※正解は5です。
第29回分は下記になります。
問題 1 身体の標準的な成長・発達に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
1 器官が形成され始めるのは,受精後24 週以降である。
2 体重が出生時の約2倍になるのは,出生後3~4か月である。
3 身長が出生時の約2倍になるのは,2 歳前後である。
4 乳歯は,生えそろうと32 本になる。
5 リンパ系組織が成長のピークとなるのは,乳幼児期である。
※正解は2です。
1 生後 2 か月までに,首がすわる。
2 生後 3 か月までに,座位保持ができる。
3 生後 6 か月までに,乳歯が生えそろう。
4 生後 6 か月までに,大泉門は閉鎖する。
5 生後 18 か月までに,一人で歩くことができる。
う「アイデンティティ」が発達課題となる年齢として,最も適切なものを 1 つ選びな
さい。
1 3 歳
2 7 歳
3 15 歳
4 30 歳
5 50 歳
1 視覚は,後頭葉を中枢とする。
2 腸管は,口側より,空腸,回腸,十二指腸,大腸の順序である。
3 肺でガス交換された血液は,肺動脈で心臓へと運ばれる。
4 横隔膜は,消化管の蠕動に関わる。
5 副甲状腺ホルモンは,カリウム代謝をつかさどる。
しかしながら、人体の構造と機能に関する専門用語がずらっと並んだり、日常生活で乳幼児と接する機会がない中で、いざ本試験で出された際には、予想外の出題からプチパニックになったり、どれも正しいような錯覚に陥ることは珍しくないのです。