社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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試験問題で頻出する「多重関係」って本当に福祉現場で存在するの?


 

社会福祉士や精神保健福祉士を目指される方や現職の方にとって、「多重関係」という言葉は耳にしたことがあると思います。

 

公認心理師やキャリアコンサルタントの倫理綱領においても、多重関係は禁止と明言されています。

 

 

例えば、第5回公認心理師国家試験では下記のような問題が出されました。

 

 

問51 公認心理師としての実践において倫理的に問題とされる多重関係に該当するものを2つ選べ。

 

1.適度に自分の経験を開示する。

2.クライエントから母親のイメージの東映を受ける。

3.心理職の同僚間で相互にコンサルテーションを行う。

4.終結を記念してクライエントとレストランで会食する。

5.税理士であるクライエントに確定申告を手伝ってもらう。

 

 

 

当時受験した私からしてラッキー問題で、おそらく当時の受験生だけではなくて、初見でこの問題をご覧になった方でも、安易に二つ絞れることだと思います。

 

 

4と5が多重関係になるわけですが、これは机上の空論ではなくて、実際の福祉現場でも起きています。

 

 

クライエントとレストランで会食をしたり、仕事を手伝ってもらうこと等あり得ないと感じられる方が大多数だと思います。

 

 

ところが、私はその事例に限りなく近いケースを見てきました。

 

 

当然、私には守秘義務が課されているため、具体的な内容については開示できません。

 

 

が、リアルの現場でも起きているのは事実です。

 

 

では、なぜそのようなことが起きうるのかと言えば、支援者側の倫理観だと感じています。

 

 

仕事上だけではなくて、プライベートでも親密になることで、利用者の最善の利益だと感じている支援者は一部ながら存在します。

 

 

ひと昔の教員と生徒のような関係ならばほほえましい光景だと言えますが、現代では多重関係という言葉が存在するように、様々なリスクを抱えていると痛感しています。

 

 

まず第一に、多重関係が成立した時点で、特別扱いとなり、平等ではなくなるということです。また、支援者とクライエントという関係ではなくなり、境界線が非常にあいまいになります。

 

例えば、友達になりたい、働きたいと思っているクライエントにとっては好都合かもしれませんが、支援者側がそのニーズを受け止められるのかどうかは別問題です。

 

支援者側にもメリットがあるからこそ、一線を越えるような行動を取るのでしょうが、関係性と言うものは常に移り変わる怖さがあります。

 

例えば、個人の連絡先を交換したことによって、夜中になると不安から何度も連絡をしてくるようになったら、一個人として受け止められるかどうかということです。

 

この想像力が大事で、一支援者として、多重関係にならないためには、自分を律しながら、相手との立ち位置や関係性について想像を巡らせる必要があります。

 

一時の同情やかわいさという感情や、個人の利己的な考えによって対応してはなりません。

 

前に、利用者にとっての最善の利益の観点からと言いましたが、中には、自分にとって好都合だからこそ多重関係を結ぶという考えを持つ支援者もいるかもしれません。

 

そのような考えを持ちながら関係性を続けるとどうなるのかの顛末も見ていますので、決しておススメしませんし、試験問題で何度も多重関係の禁止について出されるのは、現実的にどこの世界でも存在することの裏返しだと思っています。

 

正義感や絶対的な自信というものは、自己評価であって、他者から見たらとても危険で、暴走につながりかねないように感じられることもあるでしょう。

 

倫理観に迷った時、違和感を覚えた時は、原理原則に戻ることが重要だと私は戒めています。

 

 

 

 

昨日扱った記事の経験則よりも、倫理綱領に載っている基本的な姿勢を根拠とすることで、支援の羅針盤として気づかされることがあります。

 

 

もしも違和感を覚える支援者が傍にいても、反面教師として自分自身が模倣しないことが肝心です。

 

利用者の最善の利益について、何が正しいのか、正解は無数に存在すると思いますが、常に探求し続けることで、横道に逸れるリスクは減ると思います。