2012年3月15日木曜日。
さかのぼること、12年前の合格発表日であり、今回が体験談のラストです。
今回で最後になる私の社会福祉士国家試験受験体験記ですが、当時の私にとってはあまりに長かった45日間でした。
赤マル福祉での自己採点結果は150点中85点。
全体の平均点は89.3点の平均以下で、合格判定では、B評価でした。
とてもではないですが余裕待機の心境ではありませんでした。
当時の赤マル福祉診断表より
共通科目の出来が足を引っ張っていることも痛感し、「もっと本腰を入れて勉強していれば」という後悔の念にも駆られましたが、後の祭りで可能性を信じるしかありませんでした。
合格発表日のその日まで、ネット上では割問がどうなるのかについてと、不適切問題の激しい議論の連続で、私の緊張はピークに達していました。
ようやく迎えた合格発表日当日は、運命のいたずらかのように、仕事が休日でした。
果たして85点の結末はどうなるのか、歴史的瞬間を目のあたりにするために厚生労働省に直接足を運んで自分の眼で確認することに決めました(当時は公開されていました)。
私がこれまでに合格した資格試験では、合格発表の瞬間を生で体験したことがなかったので、一度でいいから現場で体験してみたかったのです。
合格発表の時刻は13時でしたが、試験センターのHPはアクセスが殺到して繋がりづらいようでしたし、デジタルの時代だからこそ、自分の目でしかと見届けたいという思いもありました。
当日厚生労働省のどこに社会福祉士の合格が掲示されるのか、HPをどこを見ても説明が載っていませんでした。
現地に行けば何とかなると思っていたので、余裕を持って15分前にはゲートに着きました。
※当日、実際に撮影してきました。
入館理由と身分証明書が必要なので、警備の方に「社会福祉士試験の合格発表を見にきた」と申し出て、運転免許証を提示しました。
「場所は2階の会議室になります」と言われたので、いざその場にドキドキしながら足を運ぶと、既に8人くらいの受験者が部屋の前で待機していました。
みな老若男女の年齢層でした。
運命の13時ジャストになると、職員が会議室のドアのロックを外しました。
「どうぞお入りください」
という合図とともに、一人一人順番に中に入り始めました。
深呼吸して中に入ると、8畳くらいの部屋のどこを見渡しても掲示板が見当たりません。
あれ?合格番号は掲示板に貼ってあるんじゃないの!?
拍子抜けしたまま室内を見渡すと、テーブルの上で、複数の台帳が置かれていました。
他の受験生はこなれたようにテーブルの椅子に座って、自分の受験番号を探していました。
私も彼らに続いて、受験票を片手に、台帳を丁重にめくっていきました。
都道府県別に分かれて膨大な数字の羅列を目で追っていた私のドキドキは最高潮でした。
ありました!!
何度受験票と照らし合わせても、間違いはないです。
この瞬間、合格を実感しました。
合格していていたんだ・・・・・・。
張りつめていた緊張感が一気に晴れた瞬間です。
自分の前にいた大学4年生らしき男女のペアも合格していたようで、
「わ~い、今夜は寿司だね!」と喜びを分かち合っていました。
合格がわかった時点で事は終わりではありません。
合格点や合格率の真相を知ってこそ本当の終了です。
85点以下であることは間違いなさそうですが、実際には何点だったのかその顛末を知って本当の終劇を迎えられる気がしたのです。
しかしながら部屋中をくまなく探しても、正式解答と合格ラインは掲示されていませんでした。
係員の説明によると、掲示されるのは14時以降になるとのことだったので、ダメもとで携帯から試験センターにアクセスしたところ、結果がスムーズに表示されました。
ボーダー81点、不適切なし、合格率26.3%
ボーダーは大方予想通りでしたが、あれだけ議論が交わされていた不適切問題がなかったことに驚きました。
この年最後まで意見が割れていた問130の答えも、全会社が予想していた模範解答と外れていました。
自分の学習方法は間違っていなかったんだ。
正直あれだけの短期間と学習量、そして試験の手ごたえでは一発合格できる自信はほとんどなかっただけに、肩の荷が下りました。
一番驚いていたのは私ではなくて、帰宅後に合格を知った母親でした。
私の総勉強時間では、絶対に不合格になると予想していたからだそうです。
誰がなんと言おうと、試験というものは、蓋を開けてみないと分からないものなのです。その時が訪れるまで、 合格を常にイメージングしていることは決して無駄にはなりません。
合格発表までは実に長いです。
現段階で赤マル福祉のサンプル平均点や、ネットの声を集約していると、90点台から110点くらいまでのゾーンの方にとっては想像が膨むばかりで、なかなか試験モードから離れられない方も少なくはないでしょう。
中には自己採点の結果、合格ラインからは離れていて意気消沈されている方もいらっしゃると思います
そういう方々の姿を想像すると胸が痛みます。
でも、忍耐の先に、春が待っていると私は強く信じてます。
そうでなければこの10年以上の歴史を刻む絶対合格ブログは存在しませんでした。
その後社会福祉士になってから10年の月日が経ちますが、試験で出てくる標準解答が用意されている事例問題ではなくて、答えの見えない複雑なケースが毎日のように舞い降りてきます。
そんな時に当時の受験体験で培った忍耐を思い出して自分を鼓舞しているところがあります。
今はこうして戦友のようなみなさんの桜が咲くように、願い、祈ることしかできませんが合格発表のその日まで、願い続けます。
忍耐の末、合格発表日にはビクトリーを分かち合いましょうね。
キーワードはもちろん、
絶対合格!!