いざ決戦の場は、東京の流通センターでした。
実は夏のイベントで一度足を運んでいたので、スムーズに到着しました。
試験会場の看板を目にした時、必然的に「絶対合格!!」と気合を入れていました。
試験問題と解答用紙が配られて、試験開始の合図と同時に、深呼吸をして問題を開きました。
まずは、精神疾患とその治療科目からです。
感想の結論から言いますが、全問通して正解しているという自信が全くありませんでした。
消去法で選ぶものもありましたし、早速の2つ選べ問題でも動揺させられました。
ここで怯んでしまったら、一巻のおしまいです。
自分を奮い立たせながら、冷静に取り組みました。
事例問題も想像以上に苦戦しましたが、止まらずに解き続けました。
そして全80問を終えて、まだ残り時間が40分もありました。
じっくり解いたつもりでしたが、思いのほか時間が余るものです。
マークミスの可能性があるので、10分かけて最初から一つ一つ丁寧に確認作業を行いました。
その結果、マークズレが1問見つかって、間一髪でした。
最後の最後までねばろうかどうか迷いましたが、私は自分が解いた直感を信じて、残り30分のところで途中退出しました。
既に何人かの受験生が会場の外にいましたが、果たしてどのような出来具合だったのだかは表情からは読み取れませんでした。
肝心の私自身の出来はどうだったかですって?
率直に言うと、社会福祉士試験の共通科目の時のような壊滅的な気分でした。
全80問を通して、確実に解けているであろうという実感があった問題は全体の3割程度だったのです。
私は、同じ会場で受験した仲間達が終わるのを一足先に待ち、試験終了後に近場の喫茶店で合流して「お疲れ様でした会」を開きました。
みな一同に「試験は難しかった。1科目目から何一つ合っていた自信がない」とこぼしていて、私だけではなかったのだと安堵を覚えました。
しかし、さわりの部分だけ答え合わせをしようということになって、自分だけが違う選択にした問題が数問あり、自信を失いつつありました。
ただでさえ、試験で疲弊しているのに、これ以上精神がえぐられるのは勘弁ということで、満場一致で自己採点はやめようという結論に至り、夜に発表されるけあサポの模範解答で各自解答合わせをしようということになりました。
そして、その晩、恐る恐る真実を知るためにけあサポで自己採点を行いました。
全ての解答が揃ったのが22時くらいになっていたと記憶していますが、採点してみると案外得点出来ており、合格水準である6割を超える結果になっていました。
私のこれまでの試験結果傾向は、本番では手ごたえが悪いものの何とかなったというオチが多いので、今回もそうなるであろうという思いが強くなりました。
80点中の50点を超えていたので、まず不合格はないだろうとほっとしましたが、ネットで受験生の声を聴いていると、基礎的な問題が多くて、例年より簡単だったという書き込みが目立ちました。
同じ受験仲間達もみな50点を超えていたので、今年の試験問題は例年よりもやさしめであったという声に信ぴょう性が増しました。
私は一問一答式の受験勉強中心で臨んだため、年毎の難易度の違いまでは体感していなかったですし、直前に第16回試験全体をざっと目視しましたが、全体をしっかり解いてみたわけではないので、比較はできませんでした。
後に赤マル福祉で受験生の自己採点サンプル結果が集計されて、平均が約51点ほどの高得点になっていたので、例年よりも合格点が数点上がるであろうという可能性が高くなっていました。
もしかしたら、という不安はありましたが、社会福祉士試験や私と同じく精神保健福祉士試験を受験された同士のみなさんがブログで生声を聴かせてくださったので、「きっと大丈夫だ」と思えました。
そして、受験生のみなさんと同じように、その時を一日千秋の思いで待ちわびていた私ですが、運命の日、3月13日に、人生2度目の厚生労働省に遠征しました。
続く