笑いによって自己治癒力を高めたり、笑いで病気予防の手助けをする「笑い療法士」という資格をご存知でしょうか。
一般社団法人癒しの環境研究会が主催しています。
笑い療法士の役割を一言でまとめると、
笑わせるのではなく、笑いをひきだす。それが笑い療法士です。
と、公式サイトに記されています。
誕生から12年が経ち、このブログの読者の方でも有資格者や、社会福祉士とWライセンスの方もいらっしゃいました。
笑いを医療に組み込んだパッチアダムスに感銘を受けた理事の高柳さんが、この資格創設のきっかけになったというエピソードもあるようです。
以下詳細をまとめました。
◆笑い療法士とは
笑い療法士とは医療や福祉などの現場で笑いを広げ、笑いにより患者の自己治癒力を高め、笑いの力で病気予防のサポートをする人です。認定の目的は社会全般に笑いを広げ、実際医療や福祉施設で笑いを提供している人を発掘し更にがんばってもらうことが目的です。
◆いつから始まり、どのくらいの人数が登録しているの?
笑い療法士は快適な医療現場を追求している「癒しの環境研究会」が認定している医療職で、笑い療法士は2005年10月23日から認定が始まり、2018年時点で900名ほどいます。
◆どんな人が登録しているの?年齢は?
資格を取得する方は医師や看護師、介護職員などの医療関係者のほか一般の会社員や主婦の方もいます。実際に笑い療法士の資格を所有している年齢層は幅広く、19歳から80歳以上までいます。
◆笑い療法士の仕事って何?
笑い療法士は心温まる笑いを引き出す役割を持つもので、特別な療法があるわけではありませんが、笑い療法士のメソッドは1人ひとりが相手と交流する中で模索し、援助の手を差し伸べるだけではなく、その人自身の生きる力をひきだすことです。
笑い療法士として実践しているのは特に場所を選ばず、グッズやパフォーマンスを必要とせず日常的に心にしみる温かな笑いをひきだすことが笑い療法士のようです。医療や福祉といった場所で常に笑顔を見せ患者や入居者の治療や生活を手助けしています。
笑い療法士に求められる「笑い」は一緒にいることで相手に安心感を与えたり、コミュニケーションがとれたりするような自然でゆったりとした笑いのことです。活動の中に災害地の人々など心や身体に苦しみを抱えている人の所へ道化師が訪問し、笑顔にしたり楽しい時間を過ごしたりといったこともあるようです。
◆笑い療法士の認定条件は?
笑い療法士の資格は3級から1級まであります。
3級:笑い療法士の理念を理解し熱意のある人
2級:「笑い療法士として十分な実績をもつ人」
1級:「笑い療法士として社会に貢献し、とくにすぐれた実績があると認められた人」
◆認定の方法について
資格取得方法は、お笑い療法士申請書を送付して応募し、癒しの研究会に設置されている「笑い療法士認定評価委員会」が書類選考をします。受験資格ですが、熱意と理解しだいで受講できるかどうか判断されるようです。ここで書類選考に通過しなければ資格を取得することができません。
書類選考を通過すると2日間心理学や脳の仕組み、笑いと医学的な効能などについての講習会に参加することになります。講習受講後約2ヶ月間のフォローアップ研修として実践があり、その実践の様子を認定機関が観察・審査し、その審査に通過すると笑い療法士として認定されます。
◆費用について
癒しの環境研究会入会金について(認定後は必ず会員になる必要があるようです)
3000円
年会費
医療職個人会員:9000円
個人一般会員:7000円
学生:1000円
◆14期生募集について
応募期間:平成30年3月1日~5月10日