第33回社会福祉士試験では、ある共通点が浮き彫りになりました。
それは第32回試験と比較して41歳から50歳までの合格者層が増加していたことです。ちなみに、51歳以降の合格者層も微増しています。
拙ブログに用意をした自己採点投票等や、合格体験談においても40代の参加者が多かったというのが特徴でした。
過去5年間の40代以降の合格者数の割合は以下の通りです。
◆第33回試験
41歳〜50歳までの合格者数は全体の20.8%
51歳〜60歳までの合格者数は全体の11.3%
61歳以上の合格者数は全体の2.8%
◆第32回試験
41歳〜50歳までの合格者数は全体の20.4%
51歳〜60歳までの合格者数は全体の10.8%
61歳以上の合格者数は全体の2.7%
◆第31回試験
41歳〜50歳までの合格者数は全体の19%
51歳〜60歳までの合格者数は全体の10.2%
61歳以上の合格者数は全体の2.6%
◆第30回試験
( )は29回試験結果
41歳〜50歳までの合格者数は全体の19.7%(18.2%)
51歳〜60歳までの合格者数は全体の10.7%(11.1%)
61歳以上の合格者数は全体の3.0%(3.1%)
◆第29回試験
( )は28回試験結果
41歳〜50歳までの合格者数は全体の18.2%(17.2%)
51歳〜60歳までの合格者数は全体の11.1%(9.8%)
61歳以上の合格者数は全体の3.1%(2.7%)
過去5年間のデータを見ても、とりわけ40代の受験層は年々増えていることがうかがえます。
社会福祉士試験はカリキュラムからの知識を求める出題以外にも、社会・福祉問題に関する問題提起の出題が毎年多数問われています。
社会福祉士の試験はカリキュラムの知識に加えて、幅広い教養や福祉問題、そして対人関係のコミュニケーションの原点がベースにされているような出題が散りばめられています。
それは資格合格後に実際の社会福祉の現場に携わることになった暁に、机上の空論に留まらずに即戦力として活躍されることを期待している出題者の願いが込められているように想像しています。
30代の私よりも先に人生を歩まれてこられたみな様こそ、社会福祉士としての世界が広がっています。
殊、福祉業界に着目すると、40代の職員というのは珍しくもなく、むしろ多い方ですよね。
私の知り合いの事業者にも、40代から50代で子育て経験や福祉経験を積んだ社会福祉士取得のケースワーカーを求めているけれども、なかなか出逢いないとぼやかれている方もいるくらいです。
ぜひ年齢と経験をアドバンテージに、合格を目指してみませんか。