社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

仕事が辛すぎて、「福祉職なのに自分が幸せではない」と感じ始めていたら。

 

世間ではGW入りということで、気持ちがオフモードに切り替わろうとしている方も多い時期ですが、関係なく休みなんて取れない方や、疲れが溜まっていて、休日なのに身も心も重い方も多いのではないでしょうか。

 

4月からの怒涛の一ヶ月、変化の連続で、さぞ頑張ってこられたことでしょう。

 

福祉職に初めて就かれた方、転職された方、異動された方にとってみれば、毎日が学びの連続で、慣れない環境で神経を尖らせていることで、気の休まる時間を取りづらかったかもしれません。

 

また昨年度と同じ職場で働かれている方にとっては、年度が変わったことによって、利用者さんや職員の増減などで、新しい関係性を構築することになって、いつも以上に気を遣っていたという方も多いのではないでしょうか。

 

人間関係の比重が多い福祉職は、既に「感情労働」と呼ばれているように心労が溜まりやすい職業でもあります。

 

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決して高いとは言い難い報酬の代わりに、同僚、後輩、上司、組織、関係機関、利用者、地域等、色んな立場であったり、主義・主張を持つ人間との間で職務を全うしなければなりません。

 

その過程では、感情を押し殺し、演技をしながら、「どうして自分だけがこんなにもこんなにもつらい思いをしなければならいんだ」という理不尽な思いと向き合いながら、できる限り平然を保って続けて行かなければならないのですよね。

 

「理不尽」という言葉に凝縮しましたが、本当にこの仕事は外部から降りかかる心理的負荷が高いことは、私も身を持って痛感しています。

 

公務員の仕事も、民間の仕事も、両面とも福祉職を経験しているのもあり、どこの世界でも人間関係だけではなくて、理不尽で気持ちの切り替えが難しい場面になども直面してきました。

 

20代を中心に、会計年度職員として公務員の仕事に就いていた時は、立場の弱さから無気力感や板挟みに合うことがよくありました。

 

あくまでも正規職員の補佐であったり、人件費をかけずに回している部署で働くことが多かったので、正直、職員の方から下に見られているように感じられる言動は一度や二度ではありません。

 

上昇志向を持たずに、割り切って仕事に没頭できれば、非常勤の公務員職は定時で上がれる部署も多いですし、ライフワークバランスも整いやすいかもしれません。

 

ただし、ソーシャルワークを多岐に展開したいという方にとっては、職域に制限がありますので、歯がゆい思いをすることになる可能性が高いです。

 

民間の仕事では、公務員の時よりも仕事の幅は広がりましたが、組織の経営状況によって、いかようにも現場の仕事がやりにくくも、やりづらくもなる現実を痛感しました。

 

特に障がい者支援事業は、国や自治体からの助成金や寄付金等を資金源に運営している場所が多いので、いわゆる「実績」というものが重視されます。

 

1日に何人利用者がいるかとか、有資格者が配置されているかによって、加算されるかどうかが決まってきますので、会社毎に明確なビジョンを持っているかどうかよりも、「いかにお金をもってこれるかどうか」の経営方針に合わせなければならない事業所も見てきました。

 

自分自身に確固たる信念や、福祉の仕事に情熱を持つほど、理想と現実とのギャップに疲弊して、去ることになるという世界です。

 

同業所は増えていても、もらえる助成金の条件や額は厳しくなっているので、事業を継続すること自体が難しくなってきています。

 

人件費を削り、赤字経営で回している場所は珍しくはなくなっています。

 

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このような様々な事情に挟まれて、人の幸せをサポートする立場である自分が幸せと感じられず、将来が不安で先が見えない中仕事をしているという状況は、決して自分の努力や心持ちだけの問題ではない要素もあるわけです。

 

業務量は増え続け、生き残るために様々な難題や理不尽な出来事に対峙し、時代の変化にも合わせて行かなければならない福祉職だからこそ、心身をいかに健やかに保つかの方法や手段が肝心になってきますよね。

 

ストレスの発散方法などは、既にみなさん自身が取り組まれているところもあるでしょうし、試行錯誤もされていることだと思います。

 

ただし、人間関係や理不尽な思いから生じる負荷は、思っているより根深いものがあるので、そう簡単に切り替えができないという方もいらっしゃると思います。

 

 

私がこれまで実践してきた中で、大きかったのは「適度にサボる」という選択です。

 

 

有給休暇や休職等、従業員の権利を行使することで、自分自身を正当に守る生き方を堂々と選ぶのです。

 

「そんな簡単に有給なんて取れたら苦労しないよ」とか、「自分が休んだら、他の職員に迷惑がかかってしまうから取りづらい」と重く捉えている方もおられるかもしれません。

 

その時点で、ストレス負荷が高まっていて、置かれている環境が心を蝕んでいる証です。

 

はっきり言うと、有給は正当な権利ですし、自分がいなくなっても、職場は回りますし、他の方が体調を崩したりして、穴ができることだってあるので、お互い様なわけです。

 

とにかくそのストレス要因から離れてみて、一度自分の気持ちをリセットするという選択を取ることが大事です。

 

それでも、「それができれば苦労しない」と思われる方もいらっしゃると思います。

 

それくらい休みを取りにくく、逃げているようで情けないからと負い目に感じられているのいではないでしょうか。

 

「逃げるが負け」ということですよね。

 

それだけ心が悲鳴を上げているのに、今逃げないで、いつ逃げるのかと問いたいです。

 

私の元上司は、残業100時間超を繰り返し、仕事に傾注しすぎたことで、過労で亡くなりました。

 

葬儀の後、「なるべくしてなった」と、周りの人間の多くは、まるで自己責任、因果応報であるかのような見方をしていました。

 

 

逃げることが悪いことのように思えるかもしれませんが、一旦ストレス要因から離れてみて、気持ちをリセットする、そして復帰したほうが、仕事の効率も高まりますし、人間関係も余裕を持って接することができる可能性が高まります。

 

頑張って頑張って疲弊し続けるよりも、逃げて心を回復して、また戻ってうまく機能する可能性がある方が、あなた様自身の「価値」を自他ともに感じられるのではないでしょうか。

 

日常生活に忙殺されていると大切なものを見失いがちです。

 

自分は本当のところどう生きていきたいのか、何を大切にしたいのか等は、渦中にいると見えにくいものです。

 

 

人生は泣いても笑っても、仕事に傾注しても、サボっても、一度きりしかありません。

 

ちまたで流行っている「転生シリーズ」のように、今の人格を持ったまま別の人間として一から生まれ変わることはできません。

 

でも、一度立ち止まってみて、このまま続けるのか、または新しい生き方を構築するのかを取捨選択することはできます。

 

適当にサボってみて、自分を労ってあげてくださいね。

 

その選択は間違いではありませんから。