社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

傾聴が大切というけれども

私が主サイトでボランティアとして始めた相談活動ですが、来年で10年の歳月が経とうとしています。


今年に入ってからは相談数も落ち着きつつあり、この時期はかつてやり取りをしたことがある方が久しぶりにやってきて、新しい相談を聴かせてくださる方が目立っています。


一人一人のお話をうかがっていて、共通して伝わってくるのは、みなさんとても一生懸命で、真面目で、優しいお人柄であることです。


上手くいかないことがあると、自分を責めてしまったり、過去を後悔されておられます。


周りの友人に話しても、「気持ちを切り替えていこうよ。いいことあるから」と、元気付けてもらえるものの、自分を分かってもらえない虚無感が広がって行くようです。


そのような自己肯定感が失われつつある方々に対して、私は話をうかがいつつ、「あなた様にはこんな良いところがある」という、社会福祉士キーワードでいうストレングス視点、エンパワメントアプローチのようなスタンスで寄り添うように心がけています。


実際私が日々感じるのは、自分を認めてもらいたい、理解して欲しい、話を聴いて受け止めてもらいたいという願望がひしひしと伝わってくることです。


第三者的なアドバイスというものも大切ですが、それ以上に話を聴いてくれる存在を求めているように感じます。


人の話を聴くこと。


当たり前で、日頃から行っているから、特別な技術など不要だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。


社会福祉士のカリキュラムでも登場する「傾聴」というキーワードですが、いざ意識しながら実践してみると、容易いものではないと常々感じています。


とめどなく続いていると、話を遮って、自分の価値観を伝えたくなったり、いよいよしんどくなって、態度に示してしまいそうになります。


ぐっと堪える自制心や克己心が課題の一つになってきます。




最後に「話してスッキリしました」「話を長々と聴いてくださり、ありがとうございました」というお言葉を受けると、聴くという、当たり前のように思える作業こそが対人援助においてはいかに重要かを実感します。


私も日々修行中の身ですが、当たり前のように思えることを当たり前にこなすことほど簡単ではないですし、目的を果たす上で、重要であると見にしみて感じています。