資格試験というものは、合否基準が存在する以上、合格と不合格の二通りに分かれます。
一回でパスする者もいれば、再三に渡ってチャレンジした後に結果を出される方もいます。
第27回社会福祉士試験合格者の声の中でも、
6回目にして受かった!
という声や、
中には、
10回以上受け続けて念願の合格を果たされた!
という方もいらっしゃいました。
そのような多年受験を経験された方の生声からは、心に響くものがありました。
みなさんは、合格という形を作るまでに、前途多難な時間を過ごしてこられています。
周りの人間は先に合格して、自分だけ置いてきぼりにされた劣等感や焦燥感。
何回もチャレンジし続けることに必ずしも好意的に受け取ってくれない身内の眼差し。
何回も不合格を突きつけられて、もう自分には受からないのかもしれないという絶望感。
とことん自分と対峙する時間を過ごされていたようです。
そういう葛藤や挫折感を乗り越えて、合格を掴み取った後の喜びはひとしおでした。
周りの反応も打って変わって、お祝いムードになったようでした。
諦めないこと、自分を信じ続けることで一つの形を残せたその背中は、遅咲きかもしれないけれども、希望に満ちていました。
今までがうまくいかなかったとしても、諦めなければチャンスが到来することを教わります。
遅咲きの春でも、開花の瞬間は一際美しいです。
まだ時間はかかるかもしれませんが、もしも次回に標準を当てる決意が出来たならば、次こそはみなさんの開眼する番です。