以前ピックアップした記事の中で本番に応用できそうな内容を再掲してみました。
「問題文を読まなくても、選択肢を比較するだけで、解けてしまう」というやり方について解説します。
邪道と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、時間が無い中、ショートカットで問題を導き出すテクニックとして、私も資格試験を受ける時に組み込んでいます。
過去の戦歴から言うと、特に、事例文が長文の場合には有効でした。
出題者の意図をくみ取ることが出来て、正誤の表現を選別できれば、正解を導き出せる問題もあるのです。
近年の精神・社会福祉士国家試験における5肢を一つ一つ分析して行くと、
「提案する」「連携する」「創出する」
というような、SWに求められる対応・役割的フレーズと、
「~すること(場合)もある」という、「例外的」選択肢は正解率が高いです。
反対に、
「指示する」「指導する」
というような、越権行為、押しつけ的なフレーズは、不正解率が高いです。
他には、
拒絶・否定系フレーズ 「~してはいけない」
断言・限定フレーズ 「必ず(絶対)~である」
責任放棄・他力本願フレーズ 「任せる」
これらのフレーズも、不正解率が高いです。
ちなみに、この点は社会福祉士国家試験だけではなくて、センター入試の現代文や、精神保健福祉士においても共通しています。
実際に精神保健福祉士試験やメンタルヘルス・マネジメント検定受検において、時間短縮のために事例文に目を通さずに、選択肢同士で比較して解答を導き出すという方法を選んで正解が重なった経験もあります。
世の中には色々な考え方や例外が存在するため、そのように決めつけてしまう表現は、危険かつ普遍性がないという意味で、不適切の傾向が多いのです。
ただし、中には例外が存在しない、絶対的なキーワードも少なからず登場しますから、受験勉強時において、「正しい型」をしっかりとインプットして、本試験で見抜ける力を養うことも重要です。
本番では出題傾向や言い回しに変化がある可能性もありますし、ここで紹介している法則が「絶対的」に正しいというわけではありませんが、迷った時の一つとして意識してみてください。