勉強を始める前に、「今日は○○ページから○○までやってみよう♪」という具合に、一日のノルマを設定される方は多いと思います。
私も「今日やるページ」、「今日やる分野」を決めてから取り掛かったものでした。
目標を決めて遂行することで、リズムよく学習が捗る効果がありますが、時には、目標を少し修正してみる方法も、脳を活かす勉強法の一つです。
その方法は、キリが悪いところで、あえてその日の勉強を止めてみるのです。
勉強を進めるの、ちょっと待ってぇ〜
あと1問解けば、その分野の問題が全部終わるというような段階で、1問だけ残して終了するようなやり方です。
このやり方は、勉強につまづいてしまった時などに一旦離れてみて、別のことに取り組んでいると、解決の糸口が見つかるというような体験にも当てはまります。
実は「キリの悪いところ」でやめたほうが効果が高いという観点が心理学的に実証されているそうです。
人間の脳は、他の作業をしていても未解決の問題に取り組んでいて、別の作業をしている間も知らないうちに思考は続いているものらしいです。
このやり方は特別に意識していなくても、自然に行っている方が少なくはありません。
例えば、通勤時間の電車の中や、休憩時間といったスキマ時間を使って小刻みに勉強をするような形です。
キリの悪いところで一時停止せざるを得ないからこそ、次が気になってモチベーションが維持できるというメリットもあります。
中途半端に勉強を中断することで、勉強のやる気が継続できるというのは心理学的にも実証されており、「ツァイガルニク効果」と呼ばれています。
また、記憶は寝ている間に定着するとも言われています。
キリの良いところまで仕上がったら就寝するという流れから、キリの悪いところで寝るようにしてみる。
朝起きてから勉強を再開した際にスムーズに進むのは、その方法が脳にとって効率が良いという説も有ります。
勉強がマンネリしていてモチベーションが下がっている時などに、参考にしてみてください。