黒澤明『創造というのは記憶ですね。自分の経験やいろいろなものを読んで記憶に残っていたものが足がかりになって、何かが創れるんで、無から創造できるはずがない。』
あらタイゴウくん、朝から黒澤明監督の名言集でも読んでいるのかしら。
ボクが読んでいたのは『ラスボスの伝言』だよ。
ラスボスこと小林幸子さんの作品を読んでいたのね。
黒澤明監督の言葉が出てくるのかしら。
行き詰ったら手本となる人をマネてみる。幸子ちゃん自身がデビューのきっかけがモノマネだったそうで、全ての事柄も黒澤明監督の言葉に当てはまり、経験や記憶に残っていることの蓄積が創造や可能性につながるってことを説いているんだよ。
勉強をすることの意義にも通じるわね。
ところで、どうして小林幸子さんの著書を読んでいるの?
社会福祉士や精神保健福祉士の仕事も創造の連続だからね。今勉強のモチベーションが落ちている方にとって参考になればと思って読んでいるんだ。
小林幸子さんのデビュー55周年に当たる2019年に書かれた著書なのね。
そうなんだよ。小林幸子さんご自身の経験から「幸」を招く20のルールが書かれているんだよ。8年前の事務所トラブルがきっかけで芸能生活が暗転してしまい、どん底からネット世界という新天地に切り替えられるまでの心境や心の持ち方が書かれていて、思い込みを持たずに挑戦することの大切さが伝わってくるんだぁ。
「人間万事塞翁が馬、幸と不幸は背中合わせ」というメッセージもまさに幸子さんの半生を物語っているし、コロナ禍で新しい社会を生き抜く上での参考になりそうね。
ボクもこれを機にボーカロイド歌手を目指してみようかと思ったくらいだよ。
タイゴウくんの新世界の開拓を気長に楽しみに待っているわ。