2015年1月24日土曜日。
私は第17回精神保健福祉士試験を受験しました。
絶対合格ブログを運営して3年目のことでした。
受験会場入りをした直後に、まさかの展開が待ち構えているとは、当時夢にも想像していませんでした。
社会福祉士受験体験記に続き、二回に分けて精神保健福祉士試験受験体験記をお送りします。
まずは私が入学した短期養成学校のエピソードから始まります。
受験申請時時点で、私は社会福祉士資格と社会福祉士の実務経験が1年以上あったため、実習と共通試験科目は免除で、専門科目のみの受験という形で迎えることになりました。
私が卒業した短期養成機関では、社会福祉士資格取得済みの方がほとんどですが、中には精神保健福祉士資格一本に絞って入学された方もいらっしゃいました。
一期一会の出逢いの場なので、自分から積極的に学生の方に話しかけました。
職業として特に多かったのがMSW、医療機関、他にもSSW(スクールソーシャルワーカー)や特別養護老人ホーム、就労継続B型事業所に勤務されている方がいらっしゃいました。
福祉業界とは全く別の業界、例えば不動産業界などに身を投じていらっしゃる方もいて、それぞれの世界観を聴かせていただいて触発されました。
特に4名の仲間達と意気投合して卒業まで切磋琢磨して来ましたが、みなさんそれぞれ本試験に向けては念入りに準備を重ねておられたようです。
うちの3名は既に社会福祉士試験に合格されて、
一人は精神保健福祉士試験に一発合格された後に自治体の精神保健福祉士職として就業されて、
一人は放課後児童デイや就労支援施設を立ち上げられて現場で奮闘されています。
残りの一人は社会福祉士を取得されて新しい進路を踏み出されました。
着実に単位を取得し、卒業見込みで迎えた2015年1月24日土曜日。
決戦の場は、東京の流通センターでした。
1年に1回の一発勝負です。
試験会場の看板を目にした時、必然的に「絶対合格!!」と気合を入れていました。
実は絶対合格ブログ上では「試験を受けます」という宣言はせずに、お忍び受験のようにひそかに受けていたので(養成学校入学のことも伏せていました)、まさに私も読者のみなさんと同じように受験生の一人として立ち向かっていたわけです。
会場には30分以上早く到着しましたが、この期に及んで私はやらかし行為を犯していました。
教室を間違えて、気づいたのが集合時間の7分前だったのです
左を見ても右を見ても自分の席がそこにないわけです。(気づくの遅すぎ!)
試験官に確認の上、全速力であるべき場所に向かいました。
建物そのものが違っていたので相当焦りました。
てんやわんやで到着した頃には説明が開始するところでした。
息切れが激しくて、クールダウンして平常心に戻すのに時間がかかりました。
まもなくして試験試験問題と解答用紙が配られて、試験開始の合図と同時に、深呼吸をして問題を開きました。
まずは、精神疾患とその治療科目からです。
深呼吸して問題用紙を開いてみると・・・
えっ!?(汗)
事前勉強では不得意な科目ではなかったのですが、見覚えのないキーワードが次々と目に入ってきました。
頭の中はまさにナニコレ珍百景状態でした。
他の問題も全問通して正解しているという自信が全くありませんでした。
私自身解くのは初めての2つ選べ問題が14問も登場して、揺さぶられました。
着席するまでにドキドキハラハラ劇があったのに、試験中もノンストップでドキドキが続くことになりました。
ここで怯んでしまったら、一巻のおしまいです。
あれだけ絶対合格ブログでは「共通科目がうまく行かなくても専門科目で切り替えです」とか「気持ちを切り替えましょう」と強調していたのに、自分がここで諦めていたら本末転倒もいいところです。
他の受験生の表情は見えずに、マークシートを塗る音が耳に入ってくるくらいなので、余計不安が増しましたが、自分を奮い立たせながら、冷静に取り組みました。
全80問を終えて、まだ残り時間が40分もありました。
手応えはなかったものの、こんなに早く終わってもよいものなのだろうかと、罪悪感にも似た感情も芽生えましたが、マークミスの可能性があるので、10分かけて最初から一つ一つ丁寧に確認作業を行いました。
その結果、マークズレが1問見つかって、まさに間一髪でした。
最後の最後までねばろうかどうか迷いましたが、私は自分が解いた直感を信じて、残り30分のところで途中退出しました。
既に何人かの受験生が会場の外にいましたが、果たしてどのような出来具合だったのだかは表情からは読み取れませんでした。
試験直後の感覚としては、社会福祉士試験の共通科目の時のような壊滅的な気分でした。
全80問を通して、解けているであろうという体感があった問題は全体の3割程度だったのです。
過去問一点勉強法は間違っていたのだろうか・・・・・。
自分は絶対合格ブログで受験生のみなさんを応援する立場なのに、一受験生としてここまで非力だったのかと、絶望感に打ちひしがれていました。
試験終了後に近場の喫茶店で仲間たちと合流して「お疲れ様でした会」を開きました。
みな一同に「試験は難しかった。1科目目から何一つ合っていた自信がない」とこぼしていて、私だけではなかったのだと安堵を覚えました。
そして、その晩、恐る恐る真実を知るために、22時までに全問揃ったけあサポで自己採点を行いました。
絶対合格したいその一心で。
後編に続く