社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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自分に自信を持てずに、大卒後非正規社員を選んで、30代で社会福祉士になったある青年の話。


前回、勉強から逃げ続けてきたある青年の話をさせていただきました。

 


 

何を隠そう私の実体験だったわけですが。

 

今回は、それからどのような人生を送ることになったかについて振り返ってみました。

 

 

 

 

 

 

勉強嫌いの私が一念発起して漢検2級に合格して、大卒後に非正規職員としてスタートを切るまで

 

 

これまでの半生を振り返っても、中学・高校の中間・期末テストは、一夜漬け中心の短期勉強のみでこなし、高校・大学入試は、小論文と面接中心の推薦入試のみで合格できたので、長期間勉強への耐性が全く身についていませんでした。

 

 

そんな勉強嫌いの私が大学3年で一念発起して漢検2級に初挑戦し、人生で初めて一ヶ月間にわたる最長勉強時間を樹立することができました。

 

 





しかしながら、現実はドラマのようにはいかず、大学卒業を迎えた段階で、社会に通用できると自負できる経験や資格は皆無でした。

 

漢検2級に合格できたことは、私にとって初めて自発的に取り組んだ勲章と思えていましたが、それだけで就活にアドバンテージがあるとは到底思えませんでした。

 

 

22歳の春、私が選んだ道は、正社員としての道を諦めて、非正規職員としての人生でした。

 

 

このことは、絶対合格ブログ史上初めて明かす事実です。

 

 

私はこともあろうか、正社員前提の就活はせずに、最初から非正規職員前提で求人を探し続けました。

 

その理由は単純明快で、「今の自分が、正社員として社会でやっていける自信がゼロだから」でした。

 

おそらく多くの方は、四年制の大学まで卒業できているのだから、新卒の特権を活かして、正社員雇用を選ぶのが自然だと思われたでしょう。

 

現に私の周りの同級生たちもこぞって正社員で就職先を決めていました。

 

替えがきかない新卒採用の特権をみすみす放棄して、最初から非正規雇用を選ぶ異質な人間など皆無だったのです。

 

頭では分かっていましたが、今ままでの自分は何かを成し遂げられた経験も少なく、コミュニケーション力にも全く自信がなかったので、オールマイティの力が求められる正社員で務まるとは夢にも描けませんでした。

 

ひらたく言うと、ビビって競争社会で勝ち抜ける自信がなかったのです。

 

 



漢検準一級の合格、そして宅建、社会福祉士国家試験合格までの7年間

 

それからの私はどうなったかについてお話します。

 

 

なんと20代のラストまで、非正規職員として送る道を選んだのです。

 

 

原点は、大学を卒業してからスモールステップを踏んで、社会に通用できる実力を身につけたいという一心でした。

 

そのために非正規社員を選んだわけですが、仕事に没頭する傍ら、資格を取得することで、30代から第二の人生を踏み出したいと心に誓っていました。

 

失われた10代の青春を取り戻すかのように、道中で漢検や宅建士試験に何度不合格になっても、決して諦める道は選べませんでした。

 

22歳の春に漢検準一級を取得してから、28歳で宅建、29歳で社会福祉士という国家資格合格まで辿り着くことができました。

 

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29歳で社会からドロップアウトして無職を選んだ僕

 

 

そして20代最後の29歳の春、それまで7年間働いていた非正規社員の世界から離れて、これからどう生きたいのかを見つめ直す時間を設けました。

 

 

仕事を辞めるという選択はかなり勇気が要りましたが、30歳の節目を目前にして、これからは今までとは違う生き方を選ぶ必要性を、肌で感じていたのです。

 

 

同級生達は既に結婚して家庭を持ち、役職に就いている者も出始めている中、給料が昇給することもなく、焦りが隠せなくなっていきましたが、20代のラストになって、そろそろ先に進みたくなってきたのです。

 

 

 

 

自由に選べるタイミングは今しかないとばかりに、仕事を辞め、最後の資格挑戦として、その年の秋に控える行政書士試験を目標に立てました。

 

自宅や図書館にこもる宅浪生活をスタートしていましたが、いざ勉強だけに傾注する生活を始めたら、想像上にしんどく、勉強だけに傾注する生活は無理だと結論を出すのに一ヶ月もかかりませんでした。

 

 

 

勉強漬けに耐えられずに、アルバイトとしてリスタートを切った矢先に、冷徹な人間関係が待っていた

 

 

結局5月からは近所の放課後子ども教室で、アルバイト職員として週3回勤務をすることにしました。

 

その結果、そこでの経験が今でも思い出すくらい、人間関係のあつれきを痛感することになりました。

 

 

洗礼を受けたのが、既に働いていた先輩職員達からです。

 

 

 

 

常勤、非常勤、アルバイトと3形態の職員達が配属されていたのですが、初対面で60代くらいのママさん先輩アルバイト職員達から「いい年して何をやっているの?」という蔑んだ眼差しを向けられることになりました。

 

直接的にそう言われたわけではありませんが、これまでの職務経験から、直感で、「見下されている」という印象を受けました。

 

 

実際に、仕事の段取りを教えてもらうこともなく、「そのくらいわかっているでしょ」という目で接してきました。

 

 

見様見真似で仕事をしていると、どうしてもつまずいたり、失敗する場面が出てきますよね。

 

そういう時になって初めて先輩達に助けを求めると、「なんでそんなこともできないのかしら」と、嫌味のような言葉を吐かれて渋々と教えられる始末でした。

 

そんな具合で、新しく入ってきた50代くらいのアルバイト職員も、先輩ママ達の輪になじめず、一ヶ月も持たずにしんどさのピークを迎えて退職していきました。

 

 

私も非常勤とは言え、7年間児童福祉の道で仕事を続けてきたのもあり、プライドが傷つけられたようで、本当にキツかったですが、唯一の救いだったのは、常勤職員からは不平等な扱いや眼差しを向けられることがなかったことです。

 

むしろ、私を養護し、先輩ママ達の仕事ぶりを叱ったり、指導してくださる場面すらありました。

 

振り返ってみると、どんな職場でも、必ず自分の味方になってくださる職員がいて、その方々のおかげで何とか続けてこられたと言っても過言ではありません。

 

 

 

30歳で社会福祉士として新スタートを切った僕

 

 

それから半年ほど働きましたが、行政書士の試験を終えたタイミングで、社会福祉士資格を活かすために就職先を見つけて、12月から初めて社会福祉士として転職を果たすことができました。

 

ちなみに、勤務最終日に、先輩ママの一人から最後に言われた言葉は、「本来ならば、お別れ会でもしてあげたかったけれども、みんな時間がないからいいよね」でした。

 

当時は既に次の転職先が決まっていたため、そこまで感傷的に浸ることはありませんでしたが、今思い出しても、心のヒリヒリが残る体験でした。

 

 

20代を振り返ると、自分の至らなさを痛感する機会が多々あり、非正規職員として働いているがゆえに理不尽な思いをしたり、周りの見る目が厳しかったりと、人間の様々な表情を目の当たりにしてきました。

 

 

そんな無気力感や不足感が常にあったからこそ、資格を取得して自信をつけたいというモチベーションはかなり高く、20代は修業の時期だと認識していました。

 

10代までずっと逃げ続けてきた分、今しんどい思いから目を背けたら、落ちぶれて行く一方だと、鼓舞し続けてきました。

 

けれども、目標が定まったら、あえて苦行を選ぶ理由もないと痛感し、自分に見合った生き方というのを強く意識するようになりました。

 

 

紆余曲折あって、30代に入ってから初めて正社員として働けることになりましたが、20代の経験は何一つ無駄ではなかったです。

 

遠回りをしましたが、当時取得した社会福祉士資格で10年も働くことができたので、受験をして良かったとつくづく振り返っています。

 

 

 

「このままで良いのだろうか」と、生き方に悩まれているみなさまへ

 

もしかしたら、この記事をご覧のみなさんも、現在の職場環境に不満や不安が蓄積していて、「このままではいけない」という思いから、資格取得を目指されておられるのかもしれません。

 

 

私は20代に入ってから、大学や職場でそれまでサボってきたツケのように、自分の無力感や不足感を幾度となく味わってきて、恥や失敗も数え切れないくらい経験してきました。

 

そんな過程で、資格取得を目指すという決意を自分で取捨選択し、最後までやり抜いた体験は、今につながるかけがえのないものになっています。

 

そして、この絶対合格ブログが誕生したのも、孤独と向き合った宅浪生活の最中でした。

 

書くことで自分の気持ちを整理できて、自分の半生を発信することで、必要とされる喜びを得られています。

 

以後、気が付けば10年以上も継続しているのは、暗中模索を繰り返したあの頃があったからです。

 

 

遅咲きだとしても、気づいたその時から、絶対合格を目指すという苦行を進まれた先には、きっときっと新しい世界が待っています。

 

いくつになっても今更遅いだなんてことはない。

 

私の経験からだけではそう思えないかもしれませんが、ぜひみなさん自身の実体験でそう感じ取っていただければそれほど嬉しいことはありません。