社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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MSW(医療ソーシャルワーカー)の業務実態について解説します【後編】

前回に続き、医療ソーシャルワーカーの実態後編を掲載いたしました。

 

www.zettaigoukaku.com

 



書籍やインターネットの情報ではなかなかお目にできないリアルな実情が伝わります。

みなさまの今後の進路にお役に立てれば幸いです。

 

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医療ソーシャルワーカー

中部地方A子さんの場合

受け入れていただけそうな病院、施設の案内をします。
 
介護老人保健施設老健)は少しリハビリもして頂けますが、ずっと入所できるわけではありません。何より、老健は受診や投薬などが包括(まるめ)算定なので、 医療行為がある方も受け入れが限られます。
 
医療行為の一例としては、酸素吸入、吸引、インスリン投与(単位数や回数が問題) 、導尿や膀胱留置カテーテル(バルーンカテーテル)、点滴、人工膀胱人工肛門等の有無です。栄養に関しては経口栄養は問題ありませんが、胃瘻は良いが経鼻栄養は出来ないなど。
 
また、認知症がある場合、どの程度か、問題行動の有無などが受け入れて頂けるかどうかに関係します。



病院希望の場合、我々から後お願いできるのは、療養型の病院です。
 
療養型の病院は病状の重い人、酸素吸入や一日に6回以上の喀痰吸引、意識レベルが低いなど、医療行為がある人でないと受け入れて頂けません。
 
療養型の病院は急変した時でも救急搬送はしてもらえないこと、基本はDNR(延命処置をしない)ので、その部分の説明をゆっくり丁寧にします。
 
入院期間も3か月から長くて1年以内、つまり転々としないといけないこともご理解いただかなければなりません。
 
病院希望の場合はDNRの確認をします。この時もやはり辛い確認です。

さらにDNRをどうしても受け入れられないご家族の場合、有料老人ホームという選択もあります。
 
有料老人ホームも様々で、経管専門といって、医療行為が多い方限定の施設から軽度の方のみの施設までいろいろです。
 
 
設備も規模も様々で、料金体系も一か月の費用が12万円程度のところから上を見ればきりがありません。
 

希望が決まったら見学も含めて病院、施設へ相談をします。
 
診断書の作成準備 や面談日程の調整もします。
受け入れ可能の判定を頂いたら、待機となります。
 
受け入れて頂ける日程が決まったら、家族の都合も合わせ、こちらの退院日の調整に入ります。

入院中は様々な相談を受けます。
 
家族模様それぞれで、時に一緒に涙することもあります。
外来診察室から呼ばれてムンテラに同席、各種相談を受けることもあります。

病棟移動、入院患者数の管理は、一般病棟からリハビリテーション病棟への転棟です。
 
リハビリテーション病棟への入院は発症日からの期限があります。こちらも絶対に期限内に調整します。
 
発症日から起算して期限までの残り日数が少ない場合、スケジュール調整に非常に神経を使いますので、紹介入院の場合は発症日が重要な情報の一つになります。

当然のことですが、入院患者数が満床を超えてもいけないし、経営的なことを考えると稼働率が低くてもいけないので、各病棟の入院患者数と移動、入院、退院全てを考えながら管理します。

 
最後に渉外です。
 
ご紹介いただく病院、退院先となる医療機関や施設との連携が大切ですので曜日を決めて週に一度はご挨拶に出向きます。
 
地域連携パス経由での紹介入院もあります。
 
いくつかの中核病院と地域連携パスを組んでおり、それぞれの 中核病院で年に3回行われる、地域連携パス会議へもリハビリスタッフ、看護師とともに出席します。

朝の申し送りの他にも院内では多職種参加のカンファレンスがほぼ毎日行われますので、可能な限り参加します。
 
面談中やカンファレンス中にも院内PHSにどんどん電話が入ってきます。

こんな感じで 電話、面談、記録、 カンファレンスの毎日でもっと時間がほしい~~と思ってしまいます。

相談援助の中で特に心を配っていたのは、患者様ご本人を 尊重することははもちろんですが、ご家族の方がお疲れになって倒れてしてしまうことのないように支援をしていきます。
 
 
 
大学のスクーリングでこの設問が出されたことがありました。
 
 
「どちらの思いが大切か」というものです。
 
 
正解は本人も家族も両方だそうです。
 

時間的には限りある中でもしっかりとお話を伺い、こちらのお話もお伝えしたいし、信頼関係も作っていく必要があります。

患者様がご高齢である場合、新卒の若い方にとっては自分の親あるいはそれより上の世代の方とのお付き合いになります。
 
そのせいか、 ある医療相談室の責任者の方は、 毎年新卒のソーシャルワーカ
を採用するのに、なかなか続かないと嘆いていました。
 
 
個人病院ですと、MSWに対する理解が少なく、特に学生から勤務しているような古くからいる看護師からの風当たりも強いことが有ると思います 。(当院に相談室ができたばかりのとき、そのようだったと聞きました)
 
 
多職種間の協力体制ができている、作ろうとしている医療機関だと働きやすいかもしれません。

ですが、医師とも直接やり取りをし、他の職種とも対等に支援するということでは誇りを持ってできる仕事ともいえます。
 

最後に・・・向いている人求められる能力としては医師はわがままな人が多いですので、時に理不尽に思うこともありますが、それを冷静に受け止めることと忍耐が必要かもしれません。
 
 
医師との対応としては、たずねられたことには的確かつ迅速に答え、不明で即答できないことが有れば調べて早速報告することも必要です。
 
 
これまでに数人の院長とお仕事をしましたが、概して院長という人は迅速な対応を喜ばれ、それを含めて評価されるように思います。
 
 
社会人としての基本的な「報告・連絡・相談」が大切です。
 

能力ということではありませんが、医療行為の知識があると良いと思います。

MSWって大変。。。
 
それでも!!とてもやりがいのあるお仕事です!