社会福祉士資格取得後にどのような道を進まれるかについて、デイサービスセンター生活相談員として勤務して3年目になる社会福祉士に実態をうかがうことに成功しましたので、記事にまとめました。
デイサービスでは、身体介助もあるため、入浴時やトイレ介助等の時にあざを見つけたり、本人との会話の中で金銭面も含め早期に虐待疑いに気づくことが有るそうです。
そのようなときには担当のケアマネ―ジャーさんへ連絡を取るようにしているそうです。
また、仕事の都合などで送迎時にご家族が不在な方や、一人暮らしの方、高齢世帯の方等で支援が必要な方に対しては、送迎時に自宅へ上がることもしばしばあり、屋内に限らず、玄関周りや庭などにも目配りをするようにしているとのこと。
それまで片付いていたものができなくなっている様子が見られたり、その家庭の家族構成に不釣り合いなほどの多くの荷物が送りつけられているといった様子の変化などで、認知面の低下や消費者被害の可能性が否定できない場合やゴミ屋敷となるのを未然に防ぐためにも担当ケアマネージャーへの連絡をするようにしているそうです。
この部分では権利擁護に関わる部分で連携をしていると思いました。
これらの変化は社会福祉士が一人で気づくものとは限らないので、職場においても他の職員との間で情報共有に努めているのだそうです。
利用者様の家族とは、送迎時に顔を合わせるときだけではなく、連絡帳で日々のやり取りがあるので、介護疲れが見えたり内にこもったりといった心配な様子が見られるときにはケアマネージャーへの連絡とともに、直接家族へ地域の家族介護交流会や相談窓口情報の提供もするそうです。
他のサービス事業者とは、担当者会議以外では直接情報提供し合うことは少ないが、ケアマネージャーを通して情報が入ることで情報共有をしているそうです。
デイサービスを利用することで自宅での生活を継続することが可能となることや、家族が休息をすることができたり、仕事を継続することができたりするという大きな役割があるのだと思います。
本人にとっても、同年代の他者や様々な人と交流する時間を持つことで、良い刺激を受け、体操や運動で体力や筋力の維持向上につながり、認知面の低下予防にも役立つと考えます。
家族としてはデイサービスを利用させたいのに、本人の気持ちが進まないような場合には、少しずつ慣らしたり、信頼関係ができるまでは距離の取り方を意識したりと柔軟に対応するように努め、少しでも居心地の良い空間づくり努めているそうです。
個別レクリエーションでは、縫い物・園芸・写経・ペン習字・墨絵などがあるとのことで、自己選択をする機会を提供していると思う。
課題としては、時間に追われてしまい、相談援助業務に専念できないことだそうです。
もっとじっくり話を聞きたいと思っても、時間がないことでそれができず、悩みや困りごとを抱えているかもしれないのに本音を聞きとれないことが残念だと話されました。
デイサービスは利用者が長い時間を過ごす場所であるようであるが、一人ひとり抱える課題は違うということも見えてきたと言います。
お話を聞いて、ケアマネージャーや職員間での情報共有に努めていることが理解できました。
また、利用者が過ごしやすいように努力しているいというお話も聞けました。
業務の中で、生活相談員が相談援助に関わることができる時間が、2~3割程度ということで、業務量も多く、時間との関係でじっくり相談援助に向かうことができないのは、ソーシャルワーカーとしては非常に辛く感じるのではないかと感じました。