PS:この記事を発信後に、以下のようなコメントが寄せられました。
発信する側が、1ヶ月で受かるとか頻繁に言わない方が良い。 みんな単純だから影響受けるし、そんなんじゃ受かるほど最近の試験は簡単ではない。
冷静なご指摘をいただけたと受け止めております。
そもそも頻繁にこのようなテーマを扱うことはありませんし、なぜ私が今回この記事を作ったのかですが、社会福祉士が簡単に受かることを強調するのではなくて、ネット上等で目にすることがある「短期間で受かる」とPRしている内容の背景を意識するきっかけになればという思いからでした。表面的に見える数字だけを鵜呑みにするのはリスキーで、短期合格の背景にはこのような事情もあるという視点で展開しております。
以下本編です。
社会福祉士試験、独学で約一ヶ月の勉強で合格できました。
初めて社会福祉士試験の勉強を始める前に、このような文字列を目にすると、「社会福祉士試験ってそんなに難しい試験ではないのかもしれない」と思われる方も少なくはないかもしれません。
人間の脳は少しでも楽をするように動きがちですから、たった一ヶ月だけの勉強で受かるならば、自分でもできるような勇気が湧いてくる方もおられるでしょう。
ですが、実際に一ヶ月くらいの勉強で受験してみて、結果が伴わなかったという方の声もこの11年間で多数耳にしてきました。
では、なぜ一ヶ月で受かる人と受からない人の差が生じるのかが重要ですよね。
人それぞれの勉強事情があるので、画一的に回答するのが難しいのですが、あえてキーワードでまとめるならば、「勉強法」「勉強量」の差が挙げられます。
その点はこれまで何度もこの絶対合格ブログで扱ってきましたし、今後も具体的に紹介して行きます。
そして、もう一つ大きな要素としては、「学習歴」があると言えるでしょう。
どういうことか例にしますと、3ヶ月前、直近で私が受験した国家検定キャリアコンサルティング技能検定2級(国家資格キャリアコンサルタント試験の上位資格)の学科試験の総学習時間は10〜12時間くらいでした。
1日15分〜30分くらいの集中力で、本格的に始めたのは受験票が届いた試験日の6日前からでした。
結果的には、78点(合格点70点)の合格でしたが、この総学習時間だけを見て、どう感じられたでしょうか。
10時間程度で受かるような簡単な試験という印象を受けた方もおられるかもしれません。
試験の難易度考察はさておき、私がこの試験に短時間合格できた大きな理由は、事前学習歴があったからです。
どういうことか紐解きますと、この試験は、国家資格キャリアコンサルタント学科試験とカリキュラムが被っており、私は2級学科試験の3ヶ月前に、92点(100点中)で国家キャリコン試験に受かっていたのでした。
つまり、事前に学習していた記憶が新しいうちに、問題集でアップデートした状態で臨んだため、短期合格を果たせたのだと推測しています。
話は冒頭の文字に戻りますが、「一ヶ月程度で社会福祉士試験に受かった」というのは、私の実体験でもあります。
ですが、カラクリを明かすと、試験の3ヶ月前に宅地建物取引士試験を受験して合格しており、1.勉強の習慣が体に染み付いていた、2.民法の分野で共通する点があり過去問学習のコツを体得していたアドバンテージがあったからだと分析しています。
社会福祉士試験に合格した後に、精神保健福祉士やケアマネ試験を短期間勉強で勢いのまま合格されたブログ受験生の声も多数耳にしたことがあります。
このように、学習歴によって合格難易度が変化する個人差もあるという点をお伝えしたく、今回の記事をまとめました。
ネット上で、「社福は福祉大さえ出ていれば普通に受かる」とか「2週間でも過去問で受かった」という声を目にすると、まるで自分も苦労しなくとも受かるような錯覚に陥るかもしれませんが、あまり鵜呑みにしすぎることなく、コツコツと勉強を続ける者ほど王道な道はありません。
「継続は力なり」はどんな試験でも万人に共通する合格の真理です。