ばんざい またね (一般書) 萩本欽一著
欽ちゃんは40代になってから、物事の見方を広げるために、河合塾に入って大学受験の勉強に励んだ時期がありました。
大学には入学しませんでしたが、その経験を通して、「人生に無駄なことは一つもない」と振り返っています。
そんな欽ちゃんがこの春、73歳になって夢を一つ実現しました。
社会人入試制度を使って、駒澤大学の仏教学部への合格を果たしたのです。
認知症対策のために本格的に勉強をスタートし「成果が見えた方がうれしい」との考えで大学受験を決めたそうです。
英語、小論文、面接という入学試験でしたが、特に英語は縁が無く「三人称単数」の勉強から始めなければならなかったらしいですが、時には10時間にも及んだ猛勉強の末、達成しました。
欽ちゃんは、テレビなどの仕事は続けながら、授業への出席や野球部への入部に熱意を燃やしているようです。
参照⇒まとめ
一方で、2015年、タレントのラサール石井さんが、還暦を前にして、東大受験に挑んだということが明らかになりました。
ラサール石井さんは、2010年にも1度大学入試に再挑戦をされているようです。
クイズ番組への出演が増え、高学歴のライバルが増えたため、大学で勉強し直すことを決めたようです。
当時本人は「将来、小中学生のために、勉強が嫌いにならないような参考書を書きたい。 そのためには自分も学び直す必要があると思った」といい、法学部か経済学部を目指していたようです。
2013年の1月のセンター試験では、2度目の挑戦をすると宣言していました。
薬学部に通う32歳年下の妻も薬剤師の国家試験を受験を決め、ともに入試を目指していたようです。
ラサール石井さんは、鹿児島の名門ラ・サール高校から早稲田大学に進学して中退していますが、実はその裏に、東京大学への受験失敗があったようです。
仕事と受験勉強の両立に努め、東大受験のプロ、予備校講師の林修先生も、「これなら合格圏内です」と太鼓判を押すレベルにまで達していたそうでうが、結果は不合格でした。
しかし、ラサール石井さんは早くも来年の受験に向けて勉強を再開しているとのことで、感服させられました。
40年越しのリベンジ受験が開花される日は近いかもしれませんね。
お二人の背中を見ていると、まさに一生青春、一生勉強です。
大学というのは何歳になってもやり直せますし、様々な目的をもった多世代の学生達が生活している面白さが魅力の一つです。
私自身もこれまで3つの大学で学んでいますが、様々な出逢いがありました。
機会があればまた学校に進学したいと考えています。
拙ブログでも、50代から70代の社会福祉士合格者の声が毎年寄せられていて、学びの貪欲さからはいつも感銘を受けています。
生涯学習を唱える諸先輩方から私もパワーをいただいています。
人生に自信を失った時、挫折を感じている時などにオススメしたい一冊です。