既に少しずつリリースされていますが、8月までに続々と各社から2016年第28回本試験対策問題集が発売されます。
どんな問題集を選ぶのか、どんな物を使えば合格出来るのかに主眼を置く方は多いと思います。
もちろん、問題集の種類も肝心なわけですが、要となってくるのは、勉強の仕方です。
実はこの勉強の仕方を教えてくれる機会や人間は、なかなかいないのではないでしょうか。
自分に合っていて、かつ合格できるレベルに到達できる戦略的学習法を見出せるかどうかで、合否は分かれてきますし、今後の他資格挑戦にも大きく影響してきます。
以後、最近ブログをご覧くださった方々のために、私が独自の勉強法を編み出すまでのルーツを紹介します。
私は小中学校と学習塾に通っていましたが、配布プリントや、オリジナル教材を使って試験に出るポイントや偏差値が上がるためのカリキュラムを教わっていました。
しかし、塾で講義を聴いたり、問題を解いているうちは、なんとなく分かったつもりにはなったものの、成績は一向に上がりませんでした。
それどころかグングン学力が上がって行って、偏差値が伸びている同級生に反比例するように、平均偏差値は40台にまで落ち、塾の実力テストや確認テストの結果は最下位でした。
しかしながら、この時期塾で習った学習のポイントが、後に開花することになりました。
実際に、高2になって、中間期末テスト直前に教員が「ここから出るよ」というアドバイスを聞き逃さずにピンポイントに勉強したところ、成績が一気に上昇して、クラスで年間総合2位にまでなれました。
「試験は、出るところしか出ない。出るところを集中的にやればおのずと結果はついてくる」
あの着眼点によって、身を持って功を奏することができたのです。
必ず試験に出るところをこなしていると、一定の点数は取れるだろうという安心感が芽生えてくる、そうなるともっと高得点を取るために、プラスαを自発的に勉強したくなる好循環が生まれたのです。
なぜ中学時代にこのやり方を実践せずに、高校に進学してから意識が変わったかというと、いくつか理由はありますが、大きな動機として、今まで勉強から逃げてきた自分を変えたいという一念発起の思いがありました。
高2から、文系コースに分かれたことで、ずっと苦手だった理数系科目から脱却できたことも、ターニングポイントとなりました。
学校で習った英語力だけで、受検対策をせずに、英検準2級をパスできたおまけもつきました。
試験問題は、学校の教科書に登場した単語がずらりと並んでいて、復習しているような感覚でした。
高校時代で一気に成績が伸びて、自信がつき始めた私は、その後漢検や秘書検といった検定試験でも「出るところしか出ない」をモットーに、過去問や頻出度順問題集を使って突破してきました。
過去問重点勉強法は、これらの軌跡を経て、経験から生み出せたと振り返ります。
ところが、全ての試験は思うようにいかないもので、自分の世界が狭くて、認識が甘かったことを痛感するのにそう時間はかかりませんでした。
20代前半に軽いノリで初めて受験した宅建試験で玉砕したことで、これまで築いてきた自信が崩壊したのです。
続く