平成25年の時点で、全国で登録者数は約9400組ほどいるようです。
世の中的にはまだ認知度は低いですが(ググってもトップに表示されるのはペットの里親制度)、2013年度に放送されたドラマ「明日、ママがいない」によってその存在を知った方も多いはずです。
今日では児童虐待ケースの増加や望まない妊娠による出産、家庭内不和、実親の精神疾患等の影響などで、家庭的養護を必要とする児童は増えています。
国は平成27年度から平成41年度までの15年間で、施設、グループホーム、里親への委託割合をそれぞれ3分の1に分配させるべく目標を掲げて推進しています。
里親になるためには、児童相談所等が実施する里親研修を修了する必要があります。
一口に里親と言っても、養育里親、縁組里親、特別養子縁組里親、親族里親、一時保護受託里親など、様々な受け入れの形態があります。
下記に里親制度や児童養護施設を理解するための関連書籍を紹介します。
キミはボク ~児童養護施設から未来へ
1984(昭和59)年、長崎県長崎市生まれ。1989年、家庭の事情により、児童養護施設での生活を始める。長期休みに父親の迎えを受け帰省することを心の支えに施設生活を続けたが、1995年、父からの連絡が途絶える。2001年秋、無断外出し児童相談所へ施設の移動を直談判。
2002年、施設を移動。同年高校に再入学、環境になじめず2カ月後に退学。同年、兄弟と再会し共同生活開始。2003年、アルバイト先に入寮、勤務開始。ギャンブルにのめりこみ多額の借金を背負う。バイト先で問題を起こし、警察沙汰になり失職。
2004年、知人の支援を得て愛知県内で就職。2006年、三菱自動車工業株式会社名古屋製作所へ派遣社員として勤務開始。2007年、会社勤務の傍らで専門学校に通い、チャイルドマインダー資格を取得。同年、働きぶりが評価されて正社員となり、現在に至る。2011年、福岡市役所からの連絡により父親と16年ぶりに再会。2013年から、会社勤務を続けながら通信制高校に通い、高校卒業資格を取得。
(Amazon説明文より)
子どもが語る施設の暮らし2
児童養護施設にボランティアでお世話になった際に、職員の方から、児童養護施設の実態を知るためにぜひこの2冊を読んでおいてほしいという推薦図書として紹介されました。
本書の特徴は、タイトルの通り、実際に児童養護施設で生活していた(いる)子ども達が、その実態を生々しく語っていることです。
子ども達の目線から見た生活の様子、職員への本心等が垣間見れて、児童養護施設の現実や課題が浮き彫りになってきます。
うちの子になりなよ (ある漫画家の里親入門)
子どもがほしい…。6年間で600万円、不妊治療のどん底で見つけた希望の光。里親研修を受け、待望の赤ちゃんを預かった著者(40代・男)が瑞々しくも正直に綴る、新しいタイプの子育てエッセイ。(Amazon説明文より)
「家族」をつくる―養育里親という生き方 (中公新書ラクレ)
児童虐待の急激な増加で、生みの親と暮せない子どもを預かり育てる「里親制度」が見直され始めた。血のつながらない里親子が心を通わせていく様子から、親とは、家族とは何かを考える。(Amazon説明文より)